問1
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問1
Clerk : (Answers the telephone) Good morning. May I help you?
Guest : Hello. There’s a problem with my shower. No water’s coming out.
Clerk : My apologies for the inconvenience. I’ll send someone to repair it. ( ).
Guest : No. Actually, I need to take a shower now. Can I move to another room?
1. Are you caught in a shower?
2. Could you explain the problem?
3. Could you wait for about an hour?
4. Would you like to change rooms?
【解説】
Clerk : (電話に答えて) おはようございます。どうかされましたか?
Guest : こんにちは、シャワーに問題があるんですよ。水が出てこないんですよ。
Clerk : ご不便おかけしまして申し訳ありません。修理に人を向かわせます。( )。
Guest : いや、実は今シャワーを浴びる必要があるんだ。別の部屋に移ることはできますか?
一行目の May I help you? は「いらっしゃいませ」と中学で習いましたね。店員がお客さんにかける言葉です。ですが、今回は少し様子が違います。話しているのが「Hotel clerk / ホテルの受付係」ですから、「どうかされましたか?」という意味で考えるといいでしょう。もともと May I ~ ? で「~しましょうか?」の意味ですからね。
まぁ、話の流れは大丈夫ですね。会話文の空所補充問題では括弧の前後の関係から選択肢を絞るやり方が本筋です。では ( ) の前をチェックしてみましょう。
それを修理するために誰かを送るつもりです。
つづいて ( ) の後ろをチェックしてみましょう。
いや、実は今シャワーを浴びる必要があります。
ということで( )には宿泊客が拒否する内容が書かれてあることがわかります。そしてその拒否の理由が、今すぐシャワーを浴びたいからということですね。
次に選択肢を確認しましょう。
1. Are you caught in a shower?
あなたは夕立にあいますか?
be caught in a shower で「夕立にあう」という決まり文句ですね。この shower はたとえで使われているもので、実際のシャワーではありません。この選択肢に引っかかると、少し悔しいですね。
2. Could you explain the problem?
その問題を説明していただけませんか?
いやいや、さっき「シャワーから水が出ない」って言ったでしょ! となりますね。このような返しはクレームの元です。違いますね。
3. Could you wait for about an hour?
一時間ほどお待ちいただけますか?
今すぐシャワーを浴びたい客にとって、これは No. と言いたくなりますよね。これが正解ですね。
4. Would you like to change rooms?
部屋を変更したいですか?
その質問に対して ( ) の後が No. なのに、その後で
部屋を移ることはできますか?
となっています。もしこれを実際に言ったとしたら、面倒くさいお客さんですね。普通に考えてこの選択肢も違いますね。
【正解】3
問2
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問2
Maria : Kathy’s late. Didn’t you tell her how to get to our house?
James : No, you were supposed to tell her.
Maria : Oh, I forgot all about it.
James : Then, ( ).
1. it’s no wonder she could be on time
2. she might be lost and wandering around
3. she must have found herself lost in thought
4. you’ll locate her house without any problem
【解説】
Maria : キャシー遅刻ね。あなた彼女にどうやって私たちの家に来たらよいか言わなかったのですか?
James : 言っていないわ。あなたが彼女に言うことになってたんじゃなかった?
Maria : あぁ、そのことを完全に忘れてたわ。
James : それじゃ、( )。
how to ~ で「~する方法」ですね。「疑問詞+to不定詞」のパターンです。ここは大丈夫ですね。それよりも注意が必要なのはこの文が「否定の疑問文」であることです。
「あなた彼女にどうやって私たちの家に来たらよいか言わなかったのですか?」
これに対して、ジェィムスは「No」といっています。日本語の感覚だと「いいえ」だから、「いいえ、ちゃんと言ったわ」という意味かと思うかもしれません。しかし、そうなると訳がわからなくなります。
実は英語の yes / No は「はい / いいえ」ではなく、「やる / やらない」の意味なのです。つまり今回の会話の No は「言っていない」の意味なのですね。
~することになっている
これは決まり文句として覚えている人はいいですが、そうでない人は少しわかりづらいですね。もともと suppose が「~と思う」の意味です。それの受け身の形になっていますから、「~と思われる」。不定詞がくっついて「~すると思われる」→「~することになっている」になるのです。わかるかなぁ~。
では選択肢を見ていきましょう。
1. it’s no wonder she could be on time
「彼女が時間とおりなのも不思議ではない」
on time 「時間とおりで」
というか、彼女 (キャシーのことですね) は遅刻していますよね。この選択肢はダメですね。
2. she might be lost and wandering around
「ひょっとすると彼女は迷子になってあたりをさまよっているかもしれない」
wander は「さまよう」
might は「ひょっとすると~かもしれない」の意味です。might は may の過去形ですが、今回の場合は may の「~かもしれない」の意味から可能性を遠ざける意味で might を使っています。
現在形と過去形は時間の距離だけでなく、可能性や心理的な距離をもあらわすことができるのですね。(実は日本語でも知らず知らずのうちに使っているんですけれどね)
3. she must have found herself lost in thought
「彼女は気づくと考えにふけっていたに違いない」
少し意味がとりづらい英文ですね。
be lost in thought / 考えにふける
この辺のことを知っているとよいのでしょうけれどね。まぁ、なかなか・・・
must have+過去分詞 で「~したに違いない」と過去の推量をあらわす表現は頻出ですね。これは知っておかなくてはなりません。
4. you’ll locate her house without any problem
「あなたは何の問題なしに彼女の家を捜し出すでしょう」
この場合の「あなた」は会話主である「ジェィムス」の会話相手である「マリア」でしょうが、マリアは招待している方の立場ですから「彼女(キャシー)の家を捜し出す」というのは変ですね。
【正解】2
問3
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問2
Anna : Will you be able to come to the party on Sunday?
Stephen : I’m not sure because I have a biology report to hand in on Monday.
Anna : I see. So, I guess you can’t make it then.
Stephen : ( )
Anna : I can wait till Saturday night.
1. Can you wait till Monday?
2. Do you need my answer now?
3. How long will the party last?
4. What time do we have to come?
【解説】
Anna : 日曜日のパーティーに来ることができる?
Stephen : 月曜日に生物学のレポート提出があるので、確実ではないね。
Anna : わかったわ。それじゃ、都合がつかなさそうね。
Stephen : ( )
Anna : 土曜の夜まで待つことができるわ。
I guess ~ / ~だろう
make it / 間に合う。都合をつける。
選択肢を確認しましょう。
1. Can you wait till Monday?
月曜日まで待つことができる?
( )の次の発言である「土曜の夜まで待つことができるわ」だけを見るとこの選択肢が正解のように思えますね。おっちょこちょいの人はこれを選んだかもしれません。
少し話をかえて、問題を出しましょう。
牛がモー、と蝶で「モーチョウ=盲腸」・・・違います。
銃=ガン=癌・・・違います。
64歳=64=ロク・シー=老死・・・違います。
答えは、最初のほうに書いていますね。「彼女はある日けがで入院します」と。
それと同じようなことがこの問題にもいえます。つまり会話文の一行目をチェックしましょう。
「日曜日のパーティーに来ることができる?」
それに対して「月曜日まで待つことができる?」なんて言われ (ボケられ) たら、「いやいや、それじゃもうパーティー終わってるやん!」と突っ込んであげるのが礼儀ですよね。
ところが( )の次のアンナの発言は普通に「土曜の夜まで待つことができるわ」です。これはアンナにセンスがなさ過ぎるのか、この選択肢が間違っているかのどちらということでしょう。
2. Do you need my answer now?
今、答えが必要?
これに対して「土曜の夜まで(返事を)待つことができるわ」・・・大丈夫ですね。
3. How long will the party last?
どれくらいそのパーティーは続く予定ですか?
last は動詞として「続く」の意味があることに注意。
how long ~? は「期間」をたずねる表現ですので、それと( )直後の till Saturday night は一見対応する気がしますね。センター試験の出題者もそれが狙いでしょう。
残念ながら「土曜の夜まで」なのは「パーティーに行けるかどうか」の返事を待つことができるリミットのことです。よってこの選択肢はダメですね。
4. What time do we have to come?
何ときに来なくてはなりませんか?
( )とその直後の I can wait till Saturday night. だけを見るとこれで正解のようですね。ただ、話の流れから考えて wait は「来るのを」待つのではなく、「返事を」待つのですから、この選択肢もダメとなります。
【正解】2
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