接続詞の that はあとにくる「主語+動詞~」をうけて「~ということ」という意味になります。接続詞のthat はどのような形で使われることが多いのでしょうか。また、どのように点に注意しなくてはいけないのでしょうか。今回は接続詞の that について解説します。
接続詞の that の用法
私はケンを知っています。
↓
I know that Ken is a good boy.
私はケンがよい少年だということを知っています
まずは次の三つのパターンを、覚えておくといいですよ。
I know that ~ / ~と知っています。
I hope that ~ / ~といいなぁと思います。
この部分が理解できている人は、次の接続詞の that を含む表現も確認しておきましょう。
後にくる「主語+動詞」をうけて 前の「主語+動詞」につなぐってどういうことですか?
えっと、that の後ろをみると、Ken is a good boy という普通の文があるでしょ。その文の主語は Ken で、動詞は is ですね。これが後にくる「主語+動詞」です。
前の「主語+動詞」は、当然 I know ですね。で、その二つを that がつないで (接続して) いるのです。まぁ、よくわからなければ、これだけわかっていれば良いですよ。
that の省略
それから that の意味は「~ということ」なんですか? 「あれ」とか「それ」じゃないのですか?
うん、そこは説明しだすとややこしくなるので、今回の接続詞の that は「~ということ」とそのまま頭に入れておくのがいいよ。
で、その that は省略できるって言ってますが、「~ということ」という意味があったら、省略したらおかしくなりませんか。
「私はケンがよい少年だということを知っています」から「ということ」を省略すると、「私はケンがよい少年だを知っています」になります。これって、日本語として変ですよね。
うーん…… そんな頭コチコチで考えなくても、もっとシンプルに考えたらいいと思うんだけど……
私は知っているよ。ケンはいい少年だ。
→ ケンはいい少年だと、私は知っているよ。
言っている順番が、日本語と違うだけなんだよね。
まぁ、そういわれれば、そうですね。
でもそれなら that なんて使う必要ないよね。
そうですね。くだけた言い方だと、接続詞の that は省略するのが普通です。
ここからはややこしい話になるので、話半分で聞いて欲しいんですが、実は that には指し示す感覚があるんですよ。これは代名詞の that を「あれ」と考えるのと同じ感覚ですね。
つまりこの that には、今から知っている内容を言いますよ。という前置き的な感じになっているんです。
だから that があると、重々しいというか、仰々しいというか、噛んで含めるというか、丁寧というか、そんな感じがしませんか?
そういうこともあって、論文だったり、上司へのきちんとした報告だったり、そういう筋道立てていうときは、that があると、それっぽいですね。それに対して、友達同士のさらっとした会話なんかだと、こういう時の that は言わないのが普通だね。
カジュアルとフォーマルみたいな感じですかね。まぁ、なんとなくわかったような感じはします。
とりあえず訳を考える上で、that を「~ということ」としておくと楽だよね。これはそういう意味で「訳のテクニック」としてとらえておくといいと思います。
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