スラッシュリーディングは、英文にスラッシュを入れておしまいではありません。下手をするとスラッシュを入れる手間をかける分、読むスピードが遅くなることもあります。そうなっては本末転倒です。
ではどのようにすれば、スラッシュを入れて速く読むことができるようになるのでしょうか?
英文を前から読む方法
スラッシュで区切ることによって、英文の意味はとりやすくなったけど、読むスピードは速くならないよ~。
ではいよいよスラッシュリーディングの醍醐味である、「英文を前から読む」を紹介しますね。
ところで、寿司屋に行って、カウンターに座ったと想像してね。どのような順番で食べる?
寿司のことなら任せてよ。
タイやヒラメなどの白身からトロにいって、少しガリをつまみ、コハダやアジなど光り物そしてイカ、玉子にいって、貝類、エビ、穴子ときて、最後に巻き寿司でさっぱり仕上げるという感じですね。
通ですねぇ……でも、実はこれ、早食い競争だったんです。そんな通ぶってるとスピードがでないよ。
かといって、好きなものから食べようとすると、サーモン系ばっかりになって、偏るんだよなぁ。いろんな味を楽しみたいんだけどなぁ。
お任せにして、出てきた順番に食べるのが、一番速いし、おいしく食べられますよね。そこで、スラッシュリーディングも、寿司の早食いと同じで、出てきた順番に読むのが、一番速いんです。
ということで次の英語の文を見てみましょう。
これは「私は、私が昨日出会った少女を愛しています」という意味です。これを日本語にしたがって、丁寧に英文を読むと、英文上の目の動きがこうなります。
私は / 私が昨日出会った / その少女を / 愛しています。
英文上を右へ左へ、行ったり来たりしているね。順番にこだわっているところは、通ぶった読み方ですが、スピードは期待できないね。
ではこの英文を、スラッシュリーディングを使って読んでみましょう。
私はその少女を愛してます。/ (その人は) 私が昨日会った。
目の動きが、左から右へ一直線ですよね。これにより英文を読むスピードが、速くなります。
出てきた順番に読んでいるね。早食い競争と同じなので、スピードが期待できるね。
では最後に、スラッシュリーディングを使って、速く読むためのコツを教えます。
英文を前から読むためのコツ
確かにさっき、「その人は」って言っていましたね。そうすると前から訳しても、だいたいの意味が取れるんですね。なるほどー。
コメントをどうぞ
I found the most scrumptious cabbages I had never tasted in her garden.この文に2カ所スラッシュを入れれるとすればどこととどこですか。ようするに関係史や接続詞が省略されているかしょにスラッシュは入れていいですか、という具もんです。
I found the most scrumptious cabbages / I had never tasted / in her garden.
私は最もおいしいキャベツを見つけた / 今まで味わったことがない / 彼女の庭で
二か所スラッシュを入れるとすれば、この二つでしょうね。
おっしゃる通り関係代名詞の直前(今回は I had never tasted の直前に関係史の that が省略されている)にスラッシュを入れると読みやすくなります。
また前置詞の直前もスラッシュを入れるポイントです。