命令文を含む「直接話法」の文から、「間接話法」の文への書きかえはどうすればよいのでしょうか。普通の命令文のとき、please を含む命令文のとき、Let’s ~ を含む命令文のときの、それぞれについて、書きかえの際に注意すべき点を解説します。
「~しなさい」の文から間接話法への書きかえ
I said to him, “Stay here until tomorrow.”
直接話法から間接話法への書きかえは、手順通りにしていけば勝手にできるんですよね。「say to 人」の場合は、「tell 人」とするんでしたよね。あとは、「here → there」「tomorrow → the next day」もありましたね。
違います。” ” の部分が命令文ですよね。それをそのまま that節に入れるのは乱暴です。命令文の場合はこうなります。
「明日までここにいろ」と私は彼に言った。
I told him to stay there until the next day. (間接話法)
次の日までそこにいるように私は彼に言った。
「tell 人 to ~」で「Aに~するように言う」でしたね。確かに命令的なニュアンスがありますね。
please の文から間接話法への書きかえ
I said to him, “Please post this letter on your way home.”
Please を使った命令文だね。「this → that」や人称にも注意しないといけないね。命令文は「tell+人+不定詞」を使って間接話法に書きかえるんだから……
違います。please を使っているということは、お願いしているのですから、「ask / 頼む」を使えばいいんですよ。
私は彼に「帰りにこの手紙を投函してください」と言った。
I asked him to post that letter on his way home. (間接話法)
私は彼に帰りにあの手紙を投函するよう頼んだ。
ask は疑問文を間接話法にするときに使う「たずねる」の意味しか考えていなかったよ。確かに「頼む」の意味もありましたね。
Let’s ~ の文から間接話法への書きかえ
Henry said to me, “Let’s play tennis.”
今度は Let’s の命令文ですね。また何か特別な動詞を使うんでしょ……うけれど、わかりません。
今回は「~しよう」と誘っているんですね。「勧誘・提案」をあらわす動詞を使いましょう。suggest や propose なんかはどうでしょう。
ヘンリーは私に「テニスをしよう」と言った。
Henry suggested to me that we (should) play tennis. (間接話法)
ヘンリーは私にテニスをすることを提案した。
suggest や propose など「提案」をあらわす動詞ですね。この場合は that節の動詞が「原形」か「should+原形」になるんでしたよね。いろいろ気をつけないといけないことが多いですね。
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