定期テスト前に、問題集に取り組んでいます。その時によくある風景です。
先生、この問題の答えは何ですか?
……タイトルを見てごらん
もちろんわからない問題があったら、質問をすればよいです。ですが、その前に調べる努力をすることが大切です。わからない問題の調べ方について、考えてみましょう。
単元の最初は要点がまとまっている
ある生徒が、問題集に取り組んでいます。定期テストが近いので、その提出物になる理科のワークを仕上げているのです。
ところが覗いてみると、計算がめちゃくちゃです。どうやら問題文に書いてある、「電流」と「抵抗」の数字をかけて「電力」を出したつもりになっている様子。どこからその計算式が出てきたのか、たずねてみるとこう答えます。
「え…電力を求める公式ってどうでしたっけ?」
いやあなた、それが分からないでやっていたのですか? そして目線をページの左上にすると、そこに公式がちゃんと書いてあります。
A(電流)×Ω(抵抗)=V(電圧)
A(電流)×V(電圧)=W(電力)
公式がどうなるのかわからなければ、調べる努力をしましょう。問題集の場合、少し目線を動かすだけで、それが書いてあることがありますよ。
単元の最初には、要点がまとまっている
テキストで調べる
同じく定期テスト前の勉強です。「この英単語どういう意味ですか?」と質問されることがあります。
100歩譲って、辞書を引くのが面倒くさいのは分かります。2000ページとかありますから。でもあなたが今意味を知りたい英単語は、定期テスト範囲の単語ですよね。なら、もっと簡単に調べる方法があります。
まず教科書を調べましょう。単元番号が分かっているなら、調べるページは一発です。あるいは定期テスト前には、覚えるべき単語プリントが学校から配られることがあります。そこにも載っていますね。
あるいは塾でやった別の問題集で、その単元を確認するのもいいです。そうすると、授業の記憶も同時によみがえって、より記憶しやすくなるかもしれません。
テキストで調べよう
右脳を使ってイメージする
数学の問題で「この問題はどうやってやるんですか?」ということがあります。まぁ、これは質問したくなる気持ちはわかります。
でもその問題を見たときに、「前に同じような問題をやったなぁ」とはならなかったでしょうか。その記憶を頼りに、テキストで同じような問題を探してほしいです。
逆に言えば、「こんな問題、授業でやったっけ?」となっているなら、それは問題です。もう一回最初からやり直しです。授業の時間がもったいない…
脳には左脳と右脳があって、それぞれ役割が違います。左脳は「名称・文字・数字」の記憶をつかさどり、右脳は「イメージ」の記憶をつかさどっています。
なので問題が解けなければ、右脳に切り替えましょう。「テキストの真ん中あたりのページだったかなぁ」と想像してみるのです。そこから記憶がよみがえるかもしれませんよ。
イメージを使って思い出そう
まとめ
もちろん、わからない問題があるのは当然です。ですが、わからないからと言って、すぐに質問するのはどうかと思います。まず調べましょう。
賭博黙示録カイジ1巻で、利根川がこう言っています。
中には質問に答える大人もいる。しかしそれは答える側にとって都合がいい内容だからそうしているだけであって、そんなものを信用するのは、つまりのせられているってことだ。
これは本当にそうです。人は自分に都合の悪いことは言いません。一見都合の悪いことを言っているように思えても、それはそう言うことで自分に都合がよくなるからそう言っているのです。
最後は、世知辛い話になりました。ですが、自分で調べてその真偽を判断するのは、これからの情報化社会の中で、特に大切な技術になりますよ。
コメントをどうぞ