問1
問題次の問いの英文を読み、下線部の語句の意味をそれぞれの文章から推測し、( ) に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の1~4のうちから1つ選べ。
問1
Alice : What’s wrong? You look troubled.
Bob : My sister helped me with my math homework, but no matter how hard I tried to do it, I simply could not get my head around it.
Alice : Would you like me to show you? It’s really not that difficult.
In this situation, get my head around means ( ).
1. comprehend
2. eliminate
3. fail
4. receive
【解説】
What’s wrong? というのは「どうしたのですか?」という意味ですが、wrong という単語の意味するとおり、「何か悪いことでも起こったのですか?」を意味します。その続きに You look troubled. とあることからも分かりますね。
状況的には、ボブの姉 (妹?) が数学の宿題を手伝ってくれたんですね。それに対して「困ったように見える」ということは・・・どういうことなんでしょう?
no matter how hard は however hard と同じで、「どんなに一生懸命・・・しても」という意味。hard には「難しい」という意味もあります。 数学の問題が話題になっているので、そうとらえる人もいたんじゃないかな? まぁ、そうとらえても大勢に影響はないですけれどね。
I tried to do it は「それをやろうとした」です。ちなみに I tried doing it なら「それを試しにやってみた」です。不定詞の方は「実際にはやっていない」。動名詞のほうは「実際にやった」という違いがあります。
そこで問題の I simply could not get my head around it. です。
「私は単純にそれが ( ) できなかった」
となれば、ある程度 ( ) に何が入るかは想像できますね。
教えてあげましょうか
Would you like ~? は何かを勧める表現ですね。何を勧めているんでしょうか。
to show you の前に me があることに注目です。これは不定詞の意味上の主語で、show you するのが me ということです。
つまり「私があなたに見せる (教える)」ことを勧めているんですね。簡単に言うと『教えてあげようか』という感じですね。
「それはそんなに難しくないよ」
that が代名詞で、何を指すんだろう? なんて考え出すとドツボにはまります。分からなければ飛ばして考えれば問題はありません。今回の問題で使われていたのは「そんなに」という意味の副詞の that でしたね。
本文はこんな感じで大まかに意味はほとんどの人がつかめたと思いますが、問題は選択肢の単語ですかねぇ。
1. comprehend
こんな単語知っています? 意味は『理解する』です。アクセントにも注意が必要な単語で、comprehend と第三音節にアクセントがあります。
2. eliminate
こんな単語知っています? 意味は『除去する』です。似た単語に「estimate / 見積もる」なんてのもありますね。え? 似ていない?
3. fail
これは大丈夫ですね。『失敗する』です。失敗できないから一生懸命頑張った・・・的な話と捉えさせようとしているのでしょうか?
4. receive
これも大丈夫ですね。『受け取る』です。レシーブですね。「姉が教えてくれた内容を、私の頭が受け取ろうとしなかった」見たいな感じで、なんかひろーい意味ではこれが正解っぽく思ってしまいそうになりますが・・・ただ、「simply / 単純に」と言っていますので、こんな回りくどい意味ではないと想像できますかね。
というわけで、「私は単純にそれが (理解) できなかった」ですから、正解は 1. comprehend ですね。
【正解】1
問2
問2
Mr. Suzuki is a top salesperson for a cosmetics company who has been awarded many prizes for his performance. He knows a lot of about the products. He always manages to sell more than his colleagues do because of his congenial personality. In the parties with the customers, he is always surrounded by many people, who enjoy talking with them.
In this situation, congenial means ( ).
1. difficult
2. friendly
3. pessimistic
4. quiet
【解説】
鈴木さんはトップセールスマンで・・・なんだかすごい人だよ・・・みたいな話ですね。問題は「彼の
( ) パーソナリティ」の ( ) に何が入るのか? ですが・・・さぁ、どうしたものか・・・
colleagues って何ですか? とか、surrounded って何ですか? とか考えていると、時間がいくらあっても足りません。
この問題は選択肢を見れば簡単に答えが見つかるでしょう。
1. difficult
2. friendly
3. pessimistic
4. quiet
この中で、トップセールスマンにふさわしい「パーソナリティ」はどれですか? そりゃ、「フレンドリー」ですよね。
いや、中には「物静かな」トップセールスマンもいるそうだよ、と反論があるかもしれません。たしかに、口下手だからこそ逆に相手に話をさせることにより、その要望を的確に掴むことができる、という話を聞いたことがあります。この鈴木さんもそのタイプなのでしょうか?
本文の最後の方に enjoy talking とあります。それから考えると「気難し」かったり「悲観的」だったり「物静か」だったりといった「パーソナリティ (人格)」ではなさそうですね。消去法からも「2. friendly」が正解と導けるのではないでしょうか。
【正解】2
ちなみに colleague は「同僚」、surround は「囲む」です。だから本当は enjoy talking しているのは鈴木さんではなく周りの人たちで、鈴木さんはその人たちに囲まれている、という話だったのです。まぁ、そこまで読めなくてもできてしまいそうですね。
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