【解説】2011年センター試験英語第3問B「要約」

2011年度センター試験英語解説共通テスト・センター英語解説
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問1

問題次の英文は、3人の俳優による座談会での議論の一部である。(  )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから選べ。

問1

Moderator : Today, we welcome three actors, Fernando Costa, Nina Pavlova, and Manuel Dupond, to our round-table talk. Today’s topic is playing different kinds of roles. Would you start, Fernando?

Fernando : Sure. As an actor, I like being a different person on stage. I’m basically a hoppy person. I always enjoy talking with friends and telling jokes. But when I act, I like playing tragic roles. A playwright creates a situation which draws the audience into another world, and I can also enter that world. For example, I take pleasure in playing Hamlet or Othello, who both experience great misfortune. I can’t easily imagine such drama in my daily life, so I prefer performing serious roles like that.

Nina : I like to play tragic roles, too, but for somewhat different reasons from yours, Fernando. You seem to like act out what (  ), don’t you?

1. the audience expects you to do on stage
2. writers themselves don’t want to do on stage
3. you don’t usually experience in real life
4. you have experienced in your daily life

【解説】

話者の主張を手早く見つけたいなら、話し始めと終わりをチェックです。

As an actor, I like being a different person on stage.
『役者として、私はステージで違った人になれるのが好きです』

being をどのように訳するかが少し戸惑うかもしれません。be動詞は「~です」「~がある」「~になる」のいずれかに当てはめると案外うまく行きます。今回は「~になる」のパターンでしたね。

I can’t easily imagine such drama in my daily life, so I prefer performing serious roles like that.
『私は日常でそんなドラマを簡単に想像できないので、私はそのようなシリアスな役を演じることを好みます』

so は「それで / ~ので」と訳し、前に「理由」後ろに「結果」がきます。似たような単語で because がありますが、これは前に「結果」後ろに「理由」がきます。

【例文】
It is getting late, so I must go home.
I must go home because it is getting late.
暗くなってきたので、私は家に帰らなくてはならない。

また such drama とありますが、どんなドラマかと言いますとそれは直前の発言にあります。great misfortune がそれですね。「すごい不運」で、具体的にはさらに前にある Hamlet or Othello です。(ハムレットやオセロ・・・読んだことあります? ロミオとジュリエットなら・・・筋くらいは・・・)

では選択肢を確認してみましょう。
1. the audience expects you to do on stage
観客が期待する・・・役を演じるのが好き

2. writers themselves don’t want to do on stage
作家自身がしたくない・・・役を演じるのが好き

3. you don’t usually experience in real life
実生活で経験しない・・・役を演じるのが好き

4. you have experienced in your daily life
日常経験している・・・役を演じるのが好き

まさに最初と最後の発言だけで答えが分かりますね。正解は3でしたね。

【正解】3

最後の Nina の発言は次の問題のヒントにもなっていますので、少しだけ触れておきましょう。

I like to play tragic roles, too, but for somewhat different reasons from
yours, Fernando.
『私も悲劇的な役を演じるのが好きです。しかしフェルナンド、あなたとは理由が違うわね』

フェルナンドと理由が違う・・・「実生活で経験しないから」という点が違うんですよね。これを頭の片隅に入れておきながら、次の問2へ進みましょう。

問2

問題次の英文は、3人の俳優による座談会での議論の一部である。(  )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから選べ。

問2

Fernando : Yes, exactly.

Nina : Personally, it’s difficult to imagine how characters who are different from me would feel and behave. I’m not an optimistic person and I tend to take things very seriously. I can’t even imagine myself telling a joke. So I’m not good at playing comic roles.

Moderator : Thank you, Nina. Your point is that you (  ).

1. are disappointed when you are assigned a serious role
2. can tell jokes on stage without practice
3. can understand how someone else feels in a happy situation
4. feel more comfortable with serious role

【解説】

話者の主張を手早く見つけたいなら、話し始めと終わりをチェックです。

Personally, it’s difficult to imagine how characters who are different from me would feel and behave.
『個人的には、私と異なる性格がどのように感じたり行動したりするかをイメージするのは難しい』

少し文の構造がややこしいですかね。

it’s difficult to imagine {how characters (who are different from me) would feel and behave}.

こういう感じですね。who are different from me をはずして考えると分かりやすいかな?

So I’m not good at playing comic roles.
『それで私はコミカルな役を演じるのは得意ではない』

be good at ~ing / ~することが得意です ・・・これは大丈夫ですね。
ではこれはどうでしょう? be poor (bad) at ~ing / ~することが苦手です
せっかくなんで一緒に覚えておきましょう。

そして前回出てきた so がここにも出てきています。せっかくなんで再度おさらいをしておきましょう。

so は「それで/~ので」と訳し、前に「理由」後ろに「結果」がきます。似たような単語で because がありますが、これは前に「結果」後ろに「理由」がきます。

【例文】
It is getting late, so I must go home.
I must go home because it is getting late.
暗くなってきたので、私は家に帰らなくてはならない。

つまりこの英文の前に、コミカルな役を演じるのが苦手な理由があるんですね。少し見てみましょう。

I can’t even imagine myself telling a joke.
『私はジョークを言っている自分をイメージすることすらできない』

「optimistic (楽観的な) な人間ではない」や、「物事を深刻にとらえがち」なんて発言もありますので、Ninaは「暗い (根暗な) 人」・・・今風 (?) に言えば「イン (陰) キャラ」ということでしょう。

では選択肢を見ていきましよう。
1. are disappointed when you are assigned a serious role
「シリアスな役を割り当てられたとき、失望する」

2. can tell jokes on stage without practice
「練習をしなくてもステージでジョークを言える」

3. can understand how someone else feels in a happy situation
「ほかの誰かが幸せな状況でどのように感じるか理解することができる」

4. feel more comfortable with serious role
「シリアスな役の方がより快適に感じる」

まずNina の性格を考えると 2.3.は違いますね。1.は直接そのことについての発言はありませんが、コミカルな役が苦手でシリアスな役が来たらがっかりするとすれば、Nina は明らかに女優に向いていませんね。常識的な考えて 3.が正解でしょう。

【正解】4

ただ、この問題は少々いやらしい意図が見え隠れします。なぜ be poor (bad) at ではなく not ・・・ be good at を使ったのか? なぜ pessimistic ではなく not ・・・ optimistic を使ったのか? 分かりますよね。

本文の字面だけを見てやろうとすると、選択肢の 2.3.を選んでしまうようにセンター試験問題作成者は作っているのです。not ・・・ telling a joke も同じ意図です。

not 一語で発言内容が180度変わってしまいますので、常に意識しておくことが必要ですね。

問3

問題次の英文は、3人の俳優による座談会での議論の一部である。(  )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから選べ。

問3

Nina : Yes, that’s right.

Moderator : OK. How about you, Manuel?

Manuel : Like Nina, I think that if your personality is similar to that of the character you play, it helps your performance and makes the character you play more believable. For me, it’s sometimes impossible to express what I don’t usually think and feel. I’m very outgoing and I feel happy when people laugh at my jokes. So it’s difficult for me to play very serious roles. Of course I can think of the person I’m playing and put myself in that person’s shoes, but I’m most comfortable playing someone whose personality is close to mine, I mean, playing comic roles.

Moderator : It seems that what matters most to you is whether (  ) or not.

Manuel : That’s right.

1. the audience likes your acting
2. the role fits your true personality
3. you can accept the challenge of serious roles
4. you can stretch yourself to fit the role

【解説】

Like Nina ・・・と、いきなり愛の告白? ・・・そんなわけありませんね。この like は「~のように」の意味ですので、Like Nina で「ニーナと同ように」となります。Manuel は Nina と同意見のようですね。

ではその続き・・・長いですね・・・

I think that if your personality is similar to that of the character you play, it helps your performance and makes the character you play more believable.
『もしあなたの個性が演じるキャラクターのそれ(個性)と似ていたら、それ(似ていること)はあなたのパフォーマンスの助けとなり、そしてあなたの演じるキャラクターをより信じられるようにします』

最後の文を・・・

I’m most comfortable playing someone whose personality is close to mine, I mean, playing comic roles.
『私は私自身と近い個性の誰かを演じることが最も快適です。私の場合はコミカルな役ですけれどね』

ちなみにこの最後の文の直前には but があります。これは逆接の接続詞で、その後ろには話者の主張がくるということも有名です。やはりこの最後の文はとても重要な文だったということです。

では選択肢を見てみましょう。
1. the audience likes your acting
「観客があなたの演技が好き (かそうでないかが最も大切)」

2. the role fits your true personality
「役があなたの本当の個性に合う (かそうでないかが最も大切)」

3. you can accept the challenge of serious roles
「あなたがシリアスな役の挑戦を受け入れられる (かそうでないかが最も大切)」

4. you can stretch yourself to fit the role
「あなたが役に合わせるためあなた自身を伸ばすことができる (かそうでないかが最も大切)」

もう大丈夫ですね。正解は 2.ですね。

【正解】2

ということで、第3問は例年とおり、「発言の最初と最後をチェック」「逆接の接続詞の直後をチェック」で対応できました。

とはいえ例年なら最初の発言者の意見と次の発言者の意見が反対で、最後の発言者はその両方の意見の折衷案的な感じだったのですが、今年はそうではありませんでした。そういった意味ではヤマカンは通用しない問題だったといえるでしょう。

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