問1
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問1
Peter : I’m glad we went to the class reunion.
Jane : Me, too. It was great to see everyone.
Peter : I can’t believe it’s been ten years since we graduated.
Jane : I know. ( )
1. I’m looking forward to it.
2. It feels like it was yesterday.
3. There’s no time like the present.
4. There’s still plenty of time.
【解説】
最初のポイントは the class reunion の意味が何か? ということでしょうか。その次に「みんなに会えて良かった」や「卒業」なんて言葉がありますから、なんとなく想像できそうですね。
そうです。「同窓会」があったんですね。それを踏まえて選択肢を見ていきましょう。
1. I’m looking forward to it.
私はそれを楽しみに待っています。
この it は何を指しているのでしょうか? 普通に考えると「同窓会」ですかね。あるいは「卒業」? どちらにしてもすでに終わってしまっていますよね。
look forward to は「to があっても動名詞」でも有名な熟語で、「~を楽しみにする」という意味です。すでに終わったことを楽しみにすることはできませんから、この選択肢はダメですね。
3. There’s no time like the present.
現在のように時間はありません
4. There’s still plenty of time.
今でも時間は豊富にあります
「3」「4」は、会話文中の it’s been ten years since we graduated にからめて作られた選択肢なのでしょうか?
それにしても「現在のように時間はありません」は何か変な感じがします。「過去のように時間がありません」や「現在のように時間がありませんでした」なら分かる気がするのですが・・・
では「今でも時間は豊富にあります」はどうでしょう? 「卒業から10年も経ったなんて信じられないよ。(歳をとってしまったなぁ)」と言う Peter に、「いやいや、まだ時間はたくさんあるよ」と勇気づける Jane 。そう考えるると、なんだか大丈夫そうな気がしますね。
しかし、この会話文の流れを振り返りますと、glad や great という単語が出てくるなど、テンション的には上向きで始まっています。そして問題の「卒業から10年も経ったなんて信じられないよ」も、その流れで続けられていますね。
つまり「卒業から10年も経ったなんて信じられないよ」は、よい意味で昔を懐かしんでいるわけで、勇気づけられる筋合いもないのです。この選択肢もダメそうですね。
2. It feels like it was yesterday.
それはまるで昨日のことのようですね
一番適当ですね。ちなみに ( ) の直前の I know. は「私は知っています」ではなく、「わかるよ~」とか「そうですね」のような同意表現です。
つまり I can’t believe it’s been ten years since we graduated. と同じような意味のことが( )に入るのではないかと、I know. で予想できるかもしれませんね。解答の手がかりの1つかなとも思います。
【正解】2
問2
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問2
Waiter : So, are you ready to order?
Customer : No, not really. What do you recommend?
Waiter : The shrimp pasta is very good!
Customer : Really? ( )
1. Eventually, I’ll get over that.
2. I guess I’ll go on with that.
3. I’ll have that then.
4. OK, so then I’ll be that.
【解説】
少々分からない単語があっても、分かる単語から流れを推測しましょう。まず「Waiter / ウェイター」は大丈夫ですね。で、実際の会話がこんな感じ。
「order? / 注文は?」
「No / まだ。 What? / 何か?」
「pasta is very good / パスタはとてもおいしい」
「 ( ) 」
だいたい分かりますよね。注文をとりにきたウェイターがおすすめを聞かれて、パスタをすすめたのです。それに対してどう答えたのかが ( ) に入ります。
1. Eventually, I’ll get over that.
最終的に、私はそれを克服します。
get over は「~を克服する」という意味になります。これだと苦手なパスタを無理やり食べることになりますが・・・ねぇ・・・
2. I guess I’ll go on with that.
私はそれを続けると思います。
go on with は「~を続ける」という意味になります。何を続けるんでしょう? パスタを食べ続ける? まさかねぇ・・・
3. I’ll have that then.
それじゃ、私はそれを食べます。
4. OK, so then I’ll be that.
OK、それなら私がそうなります。
は単語がかぶっていますね。それにしても何か違和感を感じませんか? will と then が同じ文で使われていることに、違和感を感じる人がいるかな?
then で一番良く目にするのは、「そのとき / あのとき」という意味です。主に過去形で使われるイメージがあるかもしれませんが、未来の「そのとき / あのとき」もあらわすのです。だから will と then が同じ文で使われているからといって、変に思う必要はありません。
さらに言えば、この選択肢の then は「そのとき・あのとき」ではありません。then には文頭か文末で用いて、「それなら / それでは」という意味をあらわす用法もあります。3.の then がそれですね。
では 4.の then は文頭・文末にありませんから違うのか? というと、so then 「それじゃ・それだから」という意味になります。ソーゼン・ソーゼン・・・と何度も言っていると、「それじゃ」になりますよね。ではそれは置いておいて、要はどちらもその部分では意味的な差がないということです。
では、残りの部分を比較してみましょう。
3. I’ll have that.
4. I’ll be that.
もう大丈夫ですね。have は「持つ」ですが、「食べる」の意味もあります。それに対して I’ll be that. だと「私はパスタになるでしょう」なんてことになってしまいますね。
【正解】3
問3
問題次の問いの会話の( )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。
問3
Chester : Do you have any plans for the summer vacation?
Annalee : I’m going to Japan for two weeks.
Chester : How exciting! I’ve always wanted to go.
Annalee : Yes. ( )
1. I hope I can go someday.
2. I hope you enjoy yourself.
3. It’ll be great to live here.
4. It’ll be the trip of a lifetime.
【解説】
「夏休みに何か計画してる?」
「二週間日本に行くつもりなんだ」
「おぉ、すげー。俺、ずっと行きたいと思ってたんだよね」
「うん、( )」
だいたいこんな会話ですね。
選択肢はこうなっています。
1. I hope I can go someday.
いつか行けるといいのですが。
2. I hope you enjoy yourself.
楽しんでいただければ幸いです。
3. It’ll be great to live here.
ここに住むのは素晴らしいことです。
4. It’ll be the trip of a lifetime.
一生に一度の旅になります。
選択肢を確認すると1.2.グループと3.4.グループに分かれています。まずは1.2.グループから見ていきましょう。
1.2.ともに「私が期待している」のですが、その期待している内容が違うんですね。1.は「私がいつか行くことができる」ことを期待している・・・いやいや、行く予定なんでしょ! 2.は「あなたが自身で楽しむ」ことを期待している・・・いやいや、それゃ失礼でしょう。
では次に3.4.グループ。ともに「~になるでしょう」なので、どうなるのかが違うんですね。3.は「ここに住むことがすばらしい」・・・いやいや、日本に住んじゃうのですか? 2週間だけですよね。
と、ここまで選択肢に突っ込んできましたら、残るのは4.だけとなりました。ところで、4.に出てくる
lifetime って何でしょう。・・・まぁ、だいたい雰囲気で分かりそうですが、「生涯」という意味です。
では the trip of a lifetime ですが、「一生に一度の旅行」となります。
「おぉ、すげー。俺、ずっと行きたいと思ってたんだよね」
に対して、
「うん、一生に一度の旅行になりそうだよ」
と答えたんですね。
仮にそうだったとしても「毎年行っているよ」とか「来年も行くと思うよ」なんて言っちゃうと、Chester がすねちゃうのでこの返しが一番無難ですね。
この問題は、雰囲気でも決められそうですし、あるいは選択肢に突っ込みながら、消去法で絞っていってもよいですね。
【正解】4
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