受験が近づいてきました。過去問をするにあたって、どのようにすればいいですか、という質問がありますので、それについて書いていきます。まずは英語からです。
文法問題について
まずは問題を解きます。文法問題やそれに準ずる問題は、時間をかける必要はありません。分かる問題は答えを書き、分からない問題は飛ばしましょう。
問題を解くことの目的は、自分の弱点を探すことです。分からない問題というのは自分の弱点です。それが見つかったので、分からないということは良いことなのです。
そして答え合わせをします。間違えた問題や、分からなかった問題は解説を見ます。そこに書いてある内容が理解できれば、それで大丈夫です。
もし書いてある内容が理解できなければ、それは先生や友達などに質問して、解決しましょう。あるいは参考書などで、もう一度文法事項を確認する必要があるかもしれません。ここは一つ一つ丁寧に弱点をつぶします。やればやるだけ点数があがる、おいしいところです。
長文問題について
次に長文問題です。これは多少時間をかけて取り組みましょう。ぱっと見て、分からないと判断するのは、あきらめがはやすぎます。
先に問題文に目を通して、本文のそれに該当する部分だけを読むなんて言う人がいます。確かに( )の周辺や、下線部の周辺だけで判断できる問題もありますが、そんな風にやっていると、内容一致問題で困ることになります。
先に問題文に目を通すのはいいことです。こんな感じのことが問われているんだなぁ、と確認できるからです。ですが先に問題文に目を通したうえで、本文も最初の1行目からきちんと目を通しましょう。
そんなことをすると時間が足りない、という人は、考えを改める必要があります。それは時間が足りないのではなく、自分の英語力が足りないのです。でもちょうどよかったですね。その英語力をつけるために過去問をしているのですから。
とはいえ長文に関しては、本文を読んでいて、まったく内容が頭に入ってこないという人もいるでしょう。単語量が不足していたり、構文が理解できなかったりすることが原因なのですが、それは一朝一夕に何とかできるものでもありません。
長文の内容が分からなければ、答えが分からないのはもちろん、問題を解いていても面白くありません。挙句の果てには、こんなことやる意味ないんじゃないかと言いだす人もいます。とはいえ、過去問に取り組むというこの時期に、今更泣き言を言っても始まりません。
事前に、訳に目を通しておく
ではどうすればよいかと言うと、先に長文の訳を見てしまうのです。もちろんこれは最後の手段です。その必要がなければ、訳は見ずに問題は解きましょう。ただ、どうしても長文が読めないとなれば、先に訳を見るのは有効です。
不思議なことに先に訳に目を通しておくと、思いのほか本文をすらすらと読むことができます。英語の長文が読めないという人は、苦手意識からそうなっていることが多いです。だから大まかなあらすじが分かっていると、さほどの苦労なく読み進められます。
例えば日本語の文では、本筋に関係しないところはさらっと読み飛ばしていき、重要なところはじっくり読みますよね。こういうことを自然にしています。
慣れないうちは英語でこれができません。一文一文じっくり読んで、一つでも意味の分からない単語があれば、そこで止まってしまう。そんなことありませんか?
特に重要な単語でなければ、読み飛ばせばいいですし、必要なら前後関係からそれなりに推測することは、日本語の文では普通にしています。先に訳に目を通しておくと、そういった感覚もつかむことができます。まずは英語の長文を、日本語と同じように読み進める、という感覚を身につけてほしいです。
よく言われることですが、過去問は一回やって終わりではありません。まずは3周してみましょう。3周目には、先に訳に目を通さずとも、すらすらと読むことができますよ。
まとめ
英語の過去問を解くことの一番の目的は、長文読解の練習にあると思います。もちろん問題一つ一つが正解したかどうかというのも気にはなりますが、そこは本質ではありません。たくさん練習して長文をすらすらと読み進める感覚を身につけましょう。
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