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語句整序のテクニック・小さな固まりを作ろう

説明をする先生 解答手順・テクニック
問題次の問において、それぞれ下の1~5の語句を並べかえて、空所を補い、文を完成させよ。
I still (  ) (  ) (  ) (  ) (  ) last week.
1. the cold / 2. recovered from / 3. I / 4. haven’t / 5. caught

ウサギ
語句整序の問題です。語句整序は、英語の問題と考えてはだめですよ。パズルと考えましょう。一気にやろうとせずに、小さな事からコツコツと。つまり、小さな固まりを作っていきましょう。

サル
小さな固まりって何ですか?

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小さな固まりのパターン

ウサギ
では、小さな固まりのパターンを見ていきましょう。まずは「名詞」に関するものです。

冠詞+名詞
所有格+名詞
冠詞+形容詞+名詞
所有格+形容詞+名詞
冠詞+形容詞+形容詞+名詞
所有格+形容詞+形容詞+名詞
冠詞+副詞+形容詞+名詞
所有格+副詞+形容詞+名詞

「冠詞」もしくは「所有格」の後ろにくる「名詞」を探します。「冠詞+名詞」もしくは「所有格+名詞」とあり「形容詞」が余っていれば、「冠詞」もしくは「所有格」と「名詞」の間に入れましょう。

さらに「冠詞+形容詞+名詞」「所有格+形容詞+名詞」とあり「副詞」が余っていれば「形容詞」の前に入れます

サル
「冠詞+名詞」と「所有格+名詞」がベースなんですね。

ウサギ
では、次のパターンです。「動詞」に関するものです。

主語+動詞
主語+助動詞+動詞
to +動詞の原形
動詞+~+ that +~+動詞
動詞+~+関係詞+~+動詞
動詞+~+接続詞+~+動詞

「動詞」の前には主語になる「名詞」がきます。「助動詞」は主語になる「名詞」と「動詞」の間に入れます。

1つの文の中に動詞は1つが原則です。2つ以上あるときは、to / that / 関係詞 / 接続詞を探しましょう。

サル
動詞が二つ以上あるということは、何かがあると気づけないといけないんですね。

ウサギ
では、次のパターンです。

前置詞+動名詞

前置詞の後ろには「名詞」に相当するものがきます。それが動名詞の場合、少しうっかりしやすいので注意しましょう。

サル
enjoy+~ing なんかはすぐ気づけるけれど、前置詞+~ing はうっかりしやすいね。

ウサギ
では、次のパターンです。

be動詞+現在分詞 (進行形)
be動詞+過去分詞 (受動態)
have+過去分詞 (完了形)

サル
これはよくあるパターンだね。

ウサギ
では、最後のパターンです。

知覚動詞+人+現在分詞 / 人が~しているのを~する。(進行中の動作)
知覚動詞+人+過去分詞 / 人が~される (~した) のを~する。(受け身・過去の動作)
知覚動詞+人+動詞の原形 / 人が~するのを~する。(動作もしくは状態)
使役動詞+物+過去分詞 / 物を~される。(被害)
使役動詞+人+動詞の原形 / 人に~させる。(使役)

知覚動詞・使役動詞は第5文型をとることが多いです。それを意識すると、文を作りやすくなります。

サル
これはややこしいですね。知覚・使役動詞が出てきたら、注意をしないといけないね。

ウサギ
これで小さな固まりのパターンは確認しました。それを踏まえて、今回の問題を考えてみましょう。

語句整序問題実践

問題次の問において、それぞれ下の1~5の語句を並べかえて、空所を補い、文を完成させよ。
I still (  ) (  ) (  ) (  ) (  ) last week.
1. the cold / 2. recovered from / 3. I / 4. haven’t / 5. caught

まず、主語の「I」の横に「still」がありますね。これでこの文が「完了」の文と分かります。なので「still」の次はhaven’t+過去分詞が、くることが分かりますね。

サル
うんうん。

ウサギ
次に、「前置詞+名詞」より、2. recovered from → 1. the cold、「動詞+名詞」より、5. caught → 1 the cold の固まりができます。

サル
あれ? 1. the cold は1つしかないから、2つ出てきたらダメじゃないのですか?

ウサギ
大丈夫ですよ。慌てないで。次に文末の「last week」に注目してみよう。過去をあらわすキーワードですね。これは現在完了とともに使ってはいけないんでしたね。

サル
完了時制のところで勉強したね。

ウサギ
つまり、この「last week は本文の要素ではなく、節の中の要素と想像できます。

ということでこの「the cold」を先行詞として、関係詞節があると分かるわけです。これでかぶった理由も分かりました。次へ進みましょう。

サル
うーん・・・・・・haven’t+過去分詞の「過去分詞」には、2. recovered か、5. caught のどっちが入るんだろう?

ウサギ
それは、haven’t の not に注目したら一発ですよ。

もしも「haven’t caught the cold」なら、風邪を引いてないことになるわけで、recover (快復する) の立場がなくなってしまうよね。

つまり、I still → 4. haven’t → 2. recovered from → 1. the cold の流れができ上がりました。

サル
もう一息ですね。

ウサギ
最期に、「主語+動詞」より、3. I → 5. caught → 1. the cold、んでもって、この「the cold」がかぶってるので、関係代名詞「that」を補って考えると

I still → 4. haven’t → 2. recovered from → 1. the cold (that) → 3. I → 5. caught last week. はいでき上がり。

I still haven’t recovered from the cold I caught last week.
先週引いた風邪からまだ私は回復していません。
語句整序の問題は、選択肢や空所の前後の品詞を見きわめて、小さな固まりを作ることがポイントです。

サル
大変だったけど、落ち着いて考えたらできたね。

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