「明日、一緒に勉強しない?」「いいよ、~時に集合な!」
特に定期テスト前に、よくある光景です。さて、彼らはちゃんと勉強をするのでしょうか? 友達と集まって一緒に勉強するのはありですか? なしですか?
友達と集まってマクドナルドで勉強すると
ある生徒Aさんが友達とマクドナルドで、勉強をしようとしたそうです。友達と待ち合わせをして、マクドナルドに到着しました。着いてみると、すでにそこには別の友達のグループがいました。同じようにマクドナルドで勉強をしようとしていたそうです。
先着の彼らは食事がほぼ終わり、そろそろ勉強を始めようかなぁ、という状態だったそうです。ですが、そこにAさんがやってきたので、Aさんたちが食事をしている間、一緒になって会話をします。
Aさんたちの食事も終わり、いよいよ勉強を始めようかなぁ、というとき、また別の友達グループがやってきて…
そこに行けば、友達に会えるという場所ってありますよね。入れかわり立ちかわり人が来ます。その全員が勉強をしよう、とそろうタイミングなんてありません。そういった場所での勉強は、たいていグタグタで終わることになります。
友達と集まって塾で勉強すると
塾の自習室の様子です。
様子を見に行くと、ちゃんとまじめにやっている様子。「何かしてほしいこと、ある?」と聞くと、「特にありません」と返事。
そこで、別の部屋の様子を確認しに行きます。そうしていると最初の部屋から、友達同士で問題を出し合っている声が聞こえます。これは良くない傾向です。
しばらくすると案の定、大きな笑い声が聞こえます。何が起こったかと言うと、ある問題に対して、誰かがとんちんかんな答えを言ったのです。
いったんそういう空気ができてしまうと、もうダメですね。正解を言うよりもボケたほうがいいんじゃないか、という雰囲気にもなります。そしてまた誰かが間違えて、一同大爆笑です。
こうなるとほかの生徒の迷惑になります。ということで自習室では、お互い問題を出し合うのは禁止です。
友達と集まって勉強すると休憩時間が…
自習とはいえ、勉強しっぱなしでは疲れてしまいます。適度に休憩を入れるのが良いでしょう。ある程度キリの良いところまで来たら、少し休憩をとってリフレッシュします。
この休憩をとることは、悪いことではありません。ですが、友達同士で自習に来ていると、こういうことがおこります。
「お前、休憩するの? じゃ、俺も休憩しようかな」
すると、Aのタイミングの休憩で、BとCが休憩し、BのタイミングでAとCが休憩し、CのタイミングでAとBが休憩することになります。
こうなると、勉強しに来ているのか、休憩しに来ているのかわかりません。ということで自習は全員、50分やって10分休憩という、一時間ワンセットで進めてもらっています。
友達と集まって勉強することは良いこと
ここまで友達と集まって勉強することでの、デメリット的な話を書いてきました。ですが、実は友達と集まって勉強するのはとても良いことなのです。
友達同士で問題を出し合うという話がありました。先ほどは悪いことのように書きましたが、実はこれ自体、とてもいいことなのです。
アクティブラーニングが、学校等で導入されています。これは受け身の授業では、理解として残るのものは半分もないが、自分で調べて人に教えるとそれが80にもなるそうです。
問題を出し合うというのは、テストに出てきそうなところを自分で考えることにもなります。間違いを指摘するのも、それをしながら自分自身で確認することにもなります。
間違えたほうも、先生から教わるのと友達から教わるのとでは、また感覚が違うようです。
ある生徒が嬉々として、ある問題の解き方を教えてくれました。
先生、この問題なんですけれど、こういうやり方があるって知っていましたか? 友達から聞いたやり方なんですよ。すごくないですか!
そのやり方は以前テクニックとして、授業で教えたはずなのに…
また、こんなこともあります。
友達の◯◯くんの教え方、上手だわー。やっと~のところが分かったわー
それって、私の教え方がまずいということ…?
とにかく、ケーキは別腹みたいな感覚でしょうか、友達から教わったことはまた別感覚で、頭に入りやすくなる傾向はあるようです。
まとめ
友達と集まって一緒に勉強するのは「あり」です。ある程度少人数で、誰か友達の部屋でやるのがいいかと思います。
ですがこれは、諸刃の剣です。良くない子がその中にいると、悪い方に流されてしまうこともよくあります。自分がそうならないよう、気をつけましょう。
むしろみなさんの方で、良い方に引っ張ってもらいたいです。お互い切磋琢磨できるというのが、友達同士で勉強する一番のメリットです。
また友達同士で勉強すると、楽しいですよね。勉強するのが楽しいというのは、普通はあり得ません。勉強が楽しいって、冷静に考えるとすごいことですよね。
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