話をしていると、まぁどこで仕入れてくるのか、どこから捻りだすのかわかりませんが、いろいろな勉強方法を教えてくれる人がいます。中には「それって本当に効果があるの?」と驚くとんでもない勉強法を言い出すこともあります。
今回はそういった驚きの勉強法を8つご紹介します。
青のボールペンで書く
ある高校生が青のボールペンで問題を解いました。話を聞くと、「青色」には、セロトニンというホルモンを分泌させてストレスを軽減させる効果があるので、勉強がはかどるんだそうです。
ボールペンなので、間違えても消しゴムで消すことができません。でもそれはそれでいいです。間違えられないプレッシャーがあるので、集中力が上がるんだそうです。
それが高校一年生の時です。そしてなんだかんだありまして、彼は国公立大学に合格しました。「信のいたすところなり」というやつでしょうか。
頭を冷やして、足を温める
またこんな話も聞きました。「頭を冷やして、足を温める」と集中力がアップするのだそうです。「頭寒足熱」という四字熟語もあります。
そういえば、毎回冷えピタを頭に貼って、塾にくる子がいました。熱でもあるのかと心配したのですが、なにやらモゴモゴといつも返事を濁していました。もしかするとこれを意識していたのかもしれません。
というか、「頭寒足熱」は、もともと安眠のための方法じゃないでしょうか。
利き腕と逆の手で字を書く
「利き腕と逆の手で字を書く」という勉強方法があるそうです。右手は左脳、左手は右脳とつながっているので、利き腕と逆の手で字を書くと、普段使っている脳と逆の脳が鍛えられます。それで潜在能力が開発されるんだそうです。
そうはいっても利き腕じゃないので、その子の解答は字が汚すぎて、何が書いてあるのかさっぱり読めませんけれどね。そしてすぐに飽きてやめることになります。小学生のあるあるです。
中には中学までそれを続けて、左右両利きになる人もいました。特技としてはすごいと思いますが、それが成績にどう影響したのかは分かりません。
字を汚く書く
「頭のいい人は字が汚い」という話もあります。頭の回転に手が追いつかないため、字が汚くなるんだそうです。なにやらもっともらしい、理屈です。
それを逆手にとって、あえて字を汚く書き、「俺は頭がいいから、字が汚いんだ」と言う人もいました。これは勉強法というより、字が汚いことの言い訳になるでしょうか。
その他に言っていたのが、「字が汚いと、後で見直すときに、なんて書いてあるかを考えるので、記憶に残りやすい」のだそうです。すごい理屈です。
まぁ実際は、見直さないんですけれどね。というか、字が汚いと、見直す気持ちがなくなるでしょうに。
糖分をとる
脳の活動には糖分が必要なのだそうです。なので勉強するときにはチョコレートなど甘いものを横に置いて、勉強するのが良いという理屈です。特に女の子がこれを言い出すことが多いですね。
いやいやそれはあなた、チョコレートを食べたいだけじゃないですか? むしろ空腹時の方が集中力が増すという話もありますよ。胃が活動しないので、その分血液が脳に行くのだそうです。
まぁなんにしても、物を食べながら勉強するのは、行儀が悪いです。「この問題が解けたら、チョコレートを食べよう」と、勉強を頑張ったご褒美にするなら、いいと思いますけれどね。
サブリミナル学習法
サブリミナル学習法とは、意識的には気づかない程度の音量や速度で聞こえる音声や映像を用いて、無意識に知識や情報をインプットするという方法です。
例えば、睡眠中や作業中に英語の単語や文法を流したり、テレビやパソコンの画面に文字や図形を表示したりすることがあります。
この方法は、努力せずに勉強できるという魅力がありますが、実際には効果があるという確かな証拠はありません。むしろ、サブリミナル刺激が睡眠の質を低下させたり、注意力や集中力を散漫にしたりする可能性があります。
モールス符号学習法
モールス符号学習法とは、モールス符号(点と線で表される通信用の符号)を用いて、記憶力や理解力を高めるという方法です。例えば、英単語や数式をモールス符号に変換して覚えたり、モールス符号で書かれた文章を読んだりすることがあります。
この方法は、脳の左右のバランスを整えるという効果があると主張されていますが、実際にはそのようなメカニズムは存在しません。むしろ、モールス符号学習法は、必要以上に時間やエネルギーを消費するだけでなく、本来の目的から逸脱する可能性があります。
脳波同調学習法
脳波同調学習法とは、特定の周波数の音波や光波を用いて、脳波を誘導するという方法です。例えば、アルファ波(リラックスした状態)やベータ波(集中した状態)を発生させる音楽や映像を聞いたり見たりすることがあります。
音源を聴き始めてから10分ほどで、脳波が音源の周波数に同調すると言われています。その後は、通常通りに学習を進めましょう。音源の聴き方は、一定の時間だけ聴く方法や、学習中ずっと聴く方法などがあります。
ですがこの学習法は、効果が保証されているわけではありません。また実際には脳に余計な負担がかかりますので、逆効果の可能性があります。
まとめ
ということで、「それってどうなの?」と思う、少しあやしい勉強方法をまとめてみました。とはいえ最初の例にも書きましたが、何事も「信のいたすところなり」です。本気で効果があると信じてやれば、それはそれでいいんじゃないでしょうか。
「他にもこういう、面白い勉強方法があるよ」というものがありましたら、ぜひ教えてもらいたいと思います。
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