「準否定」とは、完全な否定ではなくて、頻度・程度・数量などが少ないことを否定的にあらわす表現です。seldom / rarely / hardly / scarcely / few / little などがあります。それぞれの意味と用法を例文を使いながら確認していきましょう。
準否定とは
「準否定」とは、完全な否定ではなくて、頻度・程度・数量などが少ないことを否定的にあらわす表現です。準否定を表す語は「頻度」「程度」「数量」に関するものに分けることができます。
「頻度」に関する準否定をあらわす語
seldom / rarely 「めったに~ない」
He rarely gives up.
彼はめったにあきらめない。
彼はめったにあきらめない。
「程度」に関する準否定をあらわす語
hardly / scarcely 「ほとんど~ない」
She can hardly speak English.
私はほとんど英語を話せない。
私はほとんど英語を話せない。
「数量」に関する準否定をあらわす語
few「(数について) ほとんど~ない」 / little 「(量について) ほとんど~ない」
I have few friends.
私はほとんど友達がいません。
I have little money now.
私は今、ほとんどお金を持っていません。
私はほとんど友達がいません。
I have little money now.
私は今、ほとんどお金を持っていません。
a few や a little というように a がつくと、「少しは~ある」と肯定的な意味になるんですよね。実際の「数量」は変わらないけれど、気持ちの持ちようで言い方が変わりますね。
I have a few friends.
私は少しは友達がいます。
I have a little money now.
私は今、少しはお金を持っています。
私は少しは友達がいます。
I have a little money now.
私は今、少しはお金を持っています。
準否定語の置かれる場所
準否定語が置かれる場所も確認しましょう。
頻度と程度に関する準否定をあらわす語(seldom / rarely / hardly / scarcely)は「副詞」です。場所はこうなります。
頻度と程度に関する準否定をあらわす語(seldom / rarely / hardly / scarcely)は、一般動詞の前、be動詞の後、助動詞の後に置きます。
頻度と程度に関する準否定の入る位置は、don’t や not の入る位置と考えると、わかりやすいですね。
数量に関する準否定をあらわす語(few / little)は「形容詞」です。だから、場所はこうなります。
数量に関する準否定をあらわす語(few / little)は、名詞の前に置かれます。
コメントをどうぞ