完了は用法がいろいろあるから、一体何なのかがよく分からないんですよね。
完了時制は大きく分けて「現在完了」「過去完了」「未来完了」があります。それぞれ細かい用法がありますので、例文を使いながら確認していきましょう。
現在完了
現在完了形は「have+過去分詞」の形になります。過去形は単に過去の事実をあらわすのに対して、現在完了形は過去の事実だけでなく、現在の状況まで表します。
現在完了は用法によって以下の4つに分けられます。
完了用法
私はもう宿題をやり終えました。
already / just / yet などの語とともに用いられることが多いですね。。
結果用法
春が来た。
結果用法は完了用法の一部として、完了用法に含めて習うことも多いですね。
経験用法
私は2回北海道に行ったことがある。
ever / never / once / twice といった語とともに用いられることが多いですね。
継続用法
私は2年間北海道にいました。
現在完了の継続用法は「状態」の継続をあらわします。「動作」の継続をあらわすには「現在完了進行形」を使います。
彼女は3年間東京に住んでいます。(状態の継続)
I have been studying for two hours.
私は2時間勉強しています。(動作の継続)
「状態をあらわす動詞は、進行形にできない」って前にやったね。これはそれの逆バージョンみたいなかんじかな。
過去完了
次は過去完了形です。過去完了形は「had+過去分詞」の形になります。
現在完了形が現在の時点への完了や、結果や経験や継続をあらわすのと同じように、過去完了形は過去のある時点までの完了や、結果や経験や継続を表します。
過去のある時点までの動作の完了・結果
過去完了時制では、基準となる過去の一時点をあらわす副詞句や、副詞節を伴うことが多いです。
彼女が来たとき、私はほとんど仕事を終わらせていた。
過去のある時点までの経験・過去のある時点までの状態の継続
現在完了の継続用法と同じく、「状態」をあらわす動詞を使います。「動作」の継続をあらわすには「過去完了進行形」を使います。
彼女は10歳まで東京に住んでいました。(状態の継続)
I had been reading for an hour.
私は1時間本を読んでいました。(動作の継続)
ここまでは現在完了の時間を、過去にずらした感じですね。
過去完了には、現在完了にはない「大過去」という用法があります。
大過去
過去の起こった2つの出来事の、前後関係をはっきりさせるために使います。前に起こった方を「過去完了形」であらわします。その英文が実際に起こった順番と逆の順番になるときに用います。出来事が起こった順序とおりに言う場合は、普通に過去形を並べてあらわします。
私は先日なくしたペンを見つけた。
現在完了形での用法にプラスして、「大過去」という用法があるんだね。過去の過去が大過去ということですね。
未来完了
最後に未来完了形です。
未来完了形は「will+have+過去分詞」の形になります。未来完了形は未来のある時点をあらわす副詞句か副詞節を伴って、その時点までの完了や結果や経験や継続をあらわします。
未来までの完了・結果
by ~ (~までには) が未来完了ではよく使われます。
夕方までには、彼女は仕事を終えているでしょう。
未来のある時点までの経験
未来のある時点で経験しているであろうことを、あらわすときに使います。
私は来月で2年ニューヨークにいたことになります。
未来のある時点までの状態の継続
未来のある時点までの、「動作」の継続をあらわすには、「未来完了進行形」を使います。
彼女は来月で東京に3年住んだことになる。(状態の継続)
It will have been raining for a week by tomorrow.
明日で1週間雨が降り続いたことになる。〈動作の継続〉
ここまでは現在完了の時間を、未来にずらした感じですね。
未来完了で特に注意するのは次のこと。
宿題が終わるまで待ってください。
「時・条件~」のやつは、現在形のところでも出てきたね。
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