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【解説】2014年センター試験英語第1問B「アクセント」

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問1

問題次の問いにおいて、第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの3つと異なるものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問1
1. novel / 2. parade / 3. rescue / 4. vital

【解説】

1. novel 「ノベル」で「小説」です。第一音節にアクセントがあります。2000年本試験にも出題されていますね。

2. parade「パレード」で「行進」ですね。第二音節にアクセントがあります。「御堂筋パレード」や「優勝パレード」がニュースになりますが、そのときは「パ」の部分にアクセントがあるように発音されますね。それに引きずられるとミスをするかも。1991年の本試験にも出題されています。

3. rescue「レスキュー」で「救出する」です。第一音節にアクセントがあります。[ue]
の上(ウエ)にアクセントがある・・・というダジャレで有名(?)なアクセントルールですね。

このルールが使える問題は2013年のcontinue / 2012年の fatigue などがあります。rescue 自体は1995年追試にも出題があります。

4. vital 「バイタル」で「生命の・致命的な・重大な」の意味です。物事を精力的にこなす人のことを「バイタリティーがあるなぁ」とか言いますよね。語尾の[-al]は基本的には直前の音節にアクセントがあります。

vital は2音節しかありませんから、アクセントは当然第一音節にあります。ちなみに[-ical]や[-cial]のように「母音・子音・al」「子音・母音・al」の場合は、それらをひとまとめにしてその直前にアクセントが来ることに注意です。(例 historical / essential / grammatical)

これは実際に口でモゴモゴ言ってみるとよいです。第二音節にアクセントがあっても違和感がないのは 2. だけですね。ということで、正解は 2. です。

【正解】2

問2

問題次の問いにおいて、第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの3つと異なるものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問2
1. audience / 2. funeral / 3. origin / 4. survival

【解説】

1. audience 「オーディエンス」で「観客」の意味です。アクセントは第一音節[au]にあります。ちなみに ence で終わる語は、その1つ前か2つ前の音節にアクセントがあります・・・が・・・じゃぁ、どっちなんだよ! となりますので、まずは[ence]自体にアクセントがないことを確認しておけばよいでしょう。

2. funeral 「フューヌラル」で「葬式」の意味です。第一音節[u]の部分にアクセントです。語尾の[-al]は基本的には直前の音節にアクセントがあります。しかし、[-ical]や[-cial]のように「母音・子音・al」「子音・母音・al」の場合は、それらをひとまとめにしてその直前にアクセントがあります。まぁ一応今回の問題もそのパターンではありますかねぇ。

3. origin は「オーリジン」で「起源」という意味です。アクセントは第一音節[o]です。original と形容詞になると「オジナル」と第二音節にアクセントが置かれます。これに引きずられるとだめですね。

ちなみに「オリジン弁当」の由来は[origin]からきているそうです。「オーリジン弁当」だと語呂がいまいちというのはわかりますが・・・これによって受験生の迷いどころが1つ増えるわけで・・・

4. survival は「サバイバル」で「生き残ること・生存」の意味です。アクセントは第二音節の[i]にあります。2. のfuneral で確認した [al] のアクセントルールだと [ival] でひとまとめと考えてしまいますよね。困ったものです。

実は動詞から派生した -al で終わる名詞は、動詞のアクセントをそのまま引き継ぐのです。「survive / 生き残る」という動詞と同じ場所にアクセントがあるということですね。

まぁ実際は口でモゴモゴしたとき、一番しっくりくるのは第二音節ですから、それほど問題はないのではないでしょぅか。同じような英単語に「arriva l(arrive の名詞形)」などがありますね。survival は1997年追試にも出題があります。

【正解】4

問3

問題次の問いにおいて、第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの3つと異なるものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問3
1. atmosphere / 2. domestic / 3. equipment / 4. reluctant

【解説】

1. atmosphere は「アトモスフェアー」で「大気」の意味です。アクセントは第一音節[a]にあります。1998年の追試にも出題がありましたよ。地球温暖化の関係で入試問題には頻出の単語ですが、アクセントに関しては何度も口に出して慣れておいた方がよい単語ですね。

2. domestic は「ドメスティック」で「家庭の」の意味です。[-ic]は直前にアクセントというアクセントルールにより、アクセントは第二音節の[e]とわかりますね。

ちなみに[DV / domestic violence]という言葉があります。夫や恋人という親しい関係にある男性から女性に対してふるわれる暴力のことですが、近ごろはその逆パターンもあるそうで…

3. equipment は「イクウィップメント」で「準備」の意味です。[-ment]は動詞について名詞をつくる働きをしますが、そのアクセントは元の動詞のままになります。

[equip / 装備する・準備する]と同ように、アクセントは第二音節[i]にあるということです。

4. reluctant は「リラクタント」で「いやいやながらの・しぶしぶの」の意味ですね。[-ant]は1つか2つ前にアクセントがある・・・のですが、それだとどっちやねん! となりますよね。

とりあえずは[ant]自体にアクセントがないことだけは確認しておきましょう。後は口でモゴモゴ言ってみると、「ラクタント」より「リクタント」の方がしっくりきますよね。

【正解】1

問4

問題次の問いにおいて、第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの3つと異なるものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問4
1. category / 2. eliminate / 3. investigate / 4. priority

【解説】

1. category は「カテゴリー」で「範疇・部門・区分」という意味です。日本語にもなっていますが、そのアクセントは「カゴリー」となっていると思います。実際のアクセントは「テゴリー」と第一音節[a]にあります。日本語化した英語のアクセントですね。

2. eliminate は「イリミネイト」で「~を除く・除去する」の意味。語尾が [-ate]
となりますのでアクセントルールにより、2つ前の第二音節[eliminate]にアクセントです。

3. investigate は「インヴェスティゲイト」で「~を調査する」の意味です。これまた語尾が [-ate] となりますのでアクセントルールにより、2つ前の第二音節[investigate]にアクセントです。

4. priority は「プライオリティ」で「優先・(時間・順序が)前」の意味です。語尾が
[-ity]となりますのでアクセントルールにより、1つ前の第二音節[o]にアクセントがあることがわかります。

ということでこの問題はアクセントルールがメインでした。

仮に 1. を「カゴリー」と読んでしまっても、その他の選択肢がアクセントルールにより第二音節にアクセントがあるとわかりますので、その時点で日本語読みをした 1. の「カテゴリー」が怪しいと気づけますね。ということで正解は 1. となります。

【正解】1

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