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【解説】2013年センター試験英語第3問C「空所補充」

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問1

問題次の文章の(  )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問1
The United Stares is a vast country. From the East Coast to the West Coast, there are four different time zones. In addition, many parts of the country observe daylight saving time (DST) as well. In areas that adopt DST, the clock is moves one hour forward for the summer. Thus, the local time varies across different areas of the country, depending on which time zone the area is in and whether DST is adopted.
The state of Indiana, shown in the map below, is known for its (  ). For decades, both the Eastern Time Zone and Central Time Zone have existed within the state. Many areas in the state have switches back and forth between Eastern Time and Central Time. Furthermore, until very recently, policy concerning DST differed from one place to another. Most areas in the Eastern Time Zone did not adopt DST, and the time stayed the same throughout the year, while in other areas, where DST was adopted, the clock was moved forward by one hour for the summer. In 2006, however, the entire state started to observe DST.

1. complex time system that has been changed many times over the years
2. convenient time system that has attracted new businesses to the state
3. flexible time system that allows workers to choose their own working hours
4. traditional time system that is a good model for the rest of the country

【解説】

まずは (  ) を含む文を確認してみましょう。

The state of Indiana, shown in the map below, is known for its (  ).
「インディアナ州は、下の地図で示されたものですが、その (  ) で知られています」

以下の文に具体例があります。まずはそこに使われている接続詞に注目してみましょう。

「… Furthermore ~ / さらに」
これは「累加」の接続詞です。簡単に言えば「付け加え」ですね。

「… while ~ / 一方」
これは「対比」の接続詞です。「…」と「~」を対比しています。つまり「…」と「~」の内容が違うことを表し、後半の「~」の部分の方が重要な内容であることが多いです。逆接と似ていますね。

「… however ~ / しかしながら」
これは「…」と「~」が逆の内容を表します。逆接の接続詞ですね。これも後半に重要な内容が置かれることが多いです。

まず本文の Furthermore の前後の部分を見ていきましょう。まずは前の部分からです。

For decades, both the Eastern Time Zone and Central Time Zone have existed within the state. Many areas in the state have switches back and forth between Eastern Time and Central Time.
「数十年間、東部標準時間ゾーンおよび中部標準時ゾーンの両方がその州に存在しています。その州の多くのエリアが、東部標準時間と中部標準時を切り替えています」

次に Furthermore の後の部分を見てみましょう。付け加えの部分ですね。

until very recently, policy concerning DST differed from one place to another.
「ごく最近まで、DSTに関する政策は場所によって異なっていました」

from one ~ to another / ~によって

「DSTに関する政策は場所によって異なっていた」とのことですが、どのように異なっていたのでしょう? それの説明が続きにあります。

Most areas in the Eastern Time Zone did not adopt DST, and the time stayed the same throughout the year,
「東部標準時間ゾーンでのほとんどのエリアはDSTを採用しませんでした。そしてその時間は年間を通じて変わりませんでした」

そして while が出てきました。先ほどが「DSTを採用していないエリア」の話でしたので、while
の後ろは「DSTを採用しているエリア」の話なのでしょう。

while in other areas, where DST was adopted, the clock was moved forward by one hour for the summer.
「一方、他のエリア (DSTは採用された) では、夏の間時計は1時間進めさせられました」

最後に however が出てきます。先の話と逆の話が来るのでしょう。

In 2006, however, the entire state started to observe DST.
「2006年には、しかしながら、州全体がDSTをし始めました」

どうでしょうか? DSTなどという耳慣れないものについての話でしたので、少し想像しづらいかもしれません。ですが、接続詞を確認することで文章の流れが大まかに分かりますよね。極端なことを言えば最後の文の意味さえ分かれば、その前の部分でどういう話がなされているかも分かります。

however という逆接の接続詞を挟んでいるのですから、「2006年に州全体がDSTをし始めた」の反対、つまり「以前は州全体ではDSTをしていなかった」という話があったと予想できるのです。

そういうことを踏まえて選択肢を確認しましょう。

1. complex time system
複雑な時間システム
2. convenient time system
便利な時間システム
3. flexible time system
柔軟性のある時間システム
4. traditional time system
伝統的な時間システム

選択肢の頭の部分だけ抜き出してみましたが、この時点で 2. は消すことができるでしょう。「便利な時間システム」であれば、2006年に変わることはありませんよね。3. も同様でしょうか。

4. の「伝統的な時間システム」に関しては、そんなこと本文に書いてありましたっけ? というよりも、正直この本文を読んでどう思いましたか? 「ややこしいなぁ・・・」と思いませんでした? その感想とおり 1. の「複雑な時間システム」を選んだらよいということですね。

【正解】1

問2

問題次の文章の(  )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問2
Some have argued that the time system in Indiana (  ). For example, a company in Indiana once scheduled a phone conference with companies in other states. When the meeting started, only half of the out-of-state participants were on the line. This was because the participants who missed the conference did not know in which time zone the company was located.
It is not easy to resolve this issue because being in a particular time zone has important consequences for Indiana residents. Local businesses may benefit from being in the Eastern Time Zone where the financial center of the entire country, Wall Street in New York City, is located. Meanwhile, this may not be convenient for residents in the western parts of Indiana who commute to major cities in the Central Time Zone, like Chicago, just across the state border.

1. discourages communication between government and businesses
2. harms local businesses working with companies outside of Indiana
3. is understood and accepted by companies in other areas of the country
4. strengthens relationship among businesses in the state and those elsewhere

【解説】

Some have argued that the time system in Indiana (  ).
「ある人たちはインディアナの時間システムが (  ) ということを主張しています」

その英文の後に「For example / たとえば」がありますので、その具体例が書かれてあるとわかりますね。

a company in Indiana once scheduled a phone conference with companies in other states. When the meeting started, only half of the out-of-state participants were on the line. This was because the participants who missed the conference did not know in which time zone the company was located.
「インディアナの会社は、以前他の州の会社と電話会談を予定しました。 会合がスタートしたとき、州外の参加者の半分だけしかオンラインになっていませんでした。これは会議を逃した参加者が、その会社がどのタイムゾーンに位置するかを知らなかったからでした」

さぁ、この具体例に相当するのはどの選択肢でしょうか?

1. discourages communication between government and businesses
「政府とビジネスの間のコミュニケーションに水を差します」

「政府とビジネスの間」・・・? 政府なんて出てきていませんよね。

2. harms local businesses working with companies outside of Indiana
「インディアナの外部の会社と仕事をする地域ビジネスを害します」

会議がうまいこといかなかったということは、そういうことなんでしょうかね。

3. is understood and accepted by companies in other areas of the country
「国の他のエリアの会社によって理解され受け入れられます」

受け入れられていれば、ちゃんと電話会議に全員集合しますよね。

4. strengthens relationship among businesses in the state and those elsewhere
「その州とどこかほかの州でのビジネス間の関係を強くします 」

電話会議がうまくいかなかったら、ビジネス間の関係って強くなりませんよね。

ということで正解は選択肢2. となります。実際には本文の具体例を読んだとき「インディアナの時間システム駄目だなぁ・・・」と感じると思います。その印象から選択肢を見ると、まず 3. と 4. は消すことができますね。

そして残った 1. と 2. から考えることになるでしょう。そこで「政府なんて関係ない」からと 1. を消す、という手順で解くことになるのではないでしょうか。

【正解】2

本文の段落がかわった後の文はそれほど真剣に読む必要はありませんね。空所補充問題は基本的に (  ) のある段落を読めばよいです。これも時間短縮のテクニックですね。

問3

問題次の文章の(  )に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の1~4のうちから1つずつ選べ。

問3
The controversy over time in Indiana was partly resolved in 2006, when the entire stare started to observe DST. (  ) This debate may continue as long as people living in different parts of the stare have different needs.

1. However, residents agree that Indiana should adopt a single statewide time zone.
2. However, there is still disagreement about having two different time zones in the state.
3. Thus, this new change made the problem in the state more serious than before.
4. Thus, whether or not Indiana should have two time zones is no longer an issue.

【解説】

空所問題に基本は (  ) の前後関係を確認することです。まずは (  ) の前の部分を見ていきましょう。

The controversy over time in Indiana was partly resolved in 2006, when the entire stare started to observe DST.
「全州がDSTを施行し始めて、インディアナの時間の論争は2006年に部分的に解決されました」

次に (  ) の後ろを見ていきましょう。

This debate may continue as long as people living in different parts of the stare have different needs.
「その州の異なる部分で暮らしている人々が異なるニーズを持つ限り、この討論は継続するかもしれません」

(  ) の前後で逆の内容になっていることが分かりますね。それを踏まえて選択肢の最初の語を見てみましょう。すると

1. 2. の「However / しかしながら」という逆接の接続詞と、3. 4. の「Thus / なので」という順接の接続詞に分けられることに気づくでしょう。

(  ) の前後が逆の内容なのですから、この時点で逆接の接続詞から始まる 1. 2. の選択肢に絞ることができます。

1. However, residents agree that Indiana should adopt a single statewide time zone.
「居住者はインディアナが州全体で単一のタイムゾーンを採用するべきであるということに賛成します」

2. However, there is still disagreement about having two different time zones in the state.
「州で2つの異なるタイムゾーンを持っていることに関して、反対がまだあります」

「1つのタイムゾーンに賛成」と「2つのタイムゾーンに反対」・・・同じことを言っているように感じますが、1. の「・・・に賛成している」なら問題は解決します。ですから、本文 (  ) の後にある「This debate may continue / この議論は続くかもしれない」とはなりませんね。

もしこれに続くようにするなら 2. の「・・・について反対がまだある」になるでしょう。

【正解】2

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