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【解説】2013年センター試験英語第2問B「会話文」

2013年度センター試験英語解説 共通テスト・センター試験英語解説
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問1

問題次の問いの会話の(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問1

Brad : Excuse me, Mr. Tani. I’d like to hand in my assignment. I came yesterday, but you weren’t here.

Mr. Tani : What time did you come?

Brad : About three in the afternoon.

Mr. Tani : So you still missed the deadline, didn’t you? (  ) I can’t accept it now.

1. You don’t have any homework today.
2. You knew the paper was due by noon.
3. You were supposed to hand it in by today.
4. Your assignment wasn’t important.

【解説】

Brad : すいません、タニ先生。課題を提出したいのですが。私は昨日来たのですが、先生はおられませんでした。

Mr. Tani : 何時に君は来たのですか?

Brad : だいたいお昼の三時ぐらいです。

Mr. Tani : それでは君は締め切り時間を過ぎているのではないかね。(  ) 私は今それを受け取れないね。

一行目の hand in は「~を提出する」という意味です。学生が課題を先生に提出しようとしている場面ですね。それは想像できましたか? その提出の締め切り時間が過ぎていたので、先生に怒られている場面です。よくある話ですね。

では選択肢を確認しましょう。

1. You don’t have any homework today.
今日の宿題は1つもないですよ。

not ~ any の形で「1つも・・・ない」です。これは「宿題がない。やったー」という話でしょうか? 違いますよね。

2. You knew the paper was due by noon.
君はその課題が正午までだと知っていたよね。

be due to ~ で「~することになっている」です。今回の問題は [ to be handed in ] といったことが省略されているのでしょうかね。なんにしろこういうことを言われたら、素直に「すいません」と謝罪しておくのがよいでしょう。

3. You were supposed to hand it in by today.
君はそれを今日までに提出することになっていた。

be supposed to ~ で「~することになっている」です。「この連語、どこかで見たことあるなぁ」と思っていたら、去年(2012年)の会話文にも出題されていました。さらにその前年(2011年)の文法問題にも出題されています。それだけ be supposed to が重要表現だということですね。

それでこの選択肢の文では、(  ) の前後とつながりませんね。提出期限が今日までなら締め切りは過ぎていないし、受け取れないというのもおかしいです。

4. Your assignment wasn’t important.
あなたの課題は重要ではなかった。

これと(  )の直後の I can’t accept it now. だけを見ると、何のために課題をがんばってやったんだ・・・という感じですね。本当は(  )の前の文にあるとおり、「締め切り時間を過ぎている」から「受け取れない」のであって、「課題が重要ではない」から「受け取れない」のではありませんね。

ということで(  )の前後関係からもつながりが破たんしない、選択肢2. が正解となります。

【正解】2

問2

問題次の問いの会話の(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問2

David : I think I need to start exercising again. I didn’t do much all winter.

Ruth : I thought you said you go for a long walk every day.

David : I try to. (  )

Ruth : Well, now that the weather is better, you have no excuse not to walk!

1. Actually, I don’t usually walk in the spring.
2. But when it’s cold and snowy, I get lazy.
3. Exercising in the winter keeps me warm.
4. In fact, I really like walking in the snow.

【解説】

David : また運動を始める必要があると思うよ。冬の間中ほとんどしなかったなぁ。

Ruth : I毎日散歩に出かけているって言っていたと、私は思っていたけど。

David : しようとしたんだ。(  )

Ruth : では気候が良くなった今となっては、歩かない言い訳はないですね。

何気なしに独り言を言っていたら、それを聞かれていて突っ込まれてしまったという場面ですね。

まずはRuthの、この発言から見てみましょう。

I thought you said you go for a long walk every day.
毎日長い散歩に行くとおっしゃっていたと思います。

従属節の中にさらに従属節があるという二重の入れ子構造になっています。面白いのは一番内側の文の動詞が現在形で、その他は過去形であるということ。

普通は時制の一致により、主節の伝達動詞が過去形ならば、従属節の動詞は過去形、もしくは過去完了形なっているはずです。時制の一致が行われていないのは、これが時制の一致の例外に当たるケースだからです。

【時制の一致の例外】
1・一般的な真理
2・現在でも変わらない習慣・性質
3・歴史上の事実
4・仮定法

今回は2のケースですね。

最後のRuthの発言にも注目してみましょう。

now that the weather is better, …
天気が良くなった今、…

now that ~ で、「~となった今では…」となります。now that で接続詞になることに注意です。

また that はよく省略されますので、now が単独で接続詞になることもあります。そのときは一瞬アレ? となるかもしれませんが、複文であることや場所が接続詞の位置であることなどを落ち着いて考えれば大丈夫ですね。

ではいよいよ選択肢です。

1. Actually, I don’t usually walk in the spring.
「実際、私は春にはふつう歩かない」

冬の話をしているのですから、in the spring の部分がおかしいですね。

2. But when it’s cold and snowy, I get lazy.
「でも寒かったり雪が降ったりして怠けてしまったんだ」

正直者ですね。

3. Exercising in the winter keeps me warm.
「冬に運動をすることで暖かさを保つ」

じゃ、運動しなさいよ!・・・となりますよね。

4. In fact, I really like walking in the snow.
「実際、私は本当に雪の中を歩くのが好きです」

じゃ、やれよ!・・・となりますよね。

ということで正解は 2. です。いきなり 2. が正解と見抜くより、「1. は違う」「3. も違う」「4. も違うなぁ」・・・と消去法で正解を絞っていく問題でしたでしょうか。

【正解】2

問3

問題次の問いの会話の(   )に入れるのに最も適当なものを、下の1~4のうちから1つ選べ。

問3

Tom : Do you ever buy brand-name bags or wallets?

Hiroko : No, never.

Tom : I don’t either. (  )

Hiroko : Yeah, you’re right. I think inexpensive bags are just as good, and I’d rather save money so I can travel.

1. Brand-name goods aren’t that expensive.
2. However, it’s important to have brand-name things.
3. I don’t think brand-name goods are worth the money.
4. I think brand-name things are very fashionable.

【解説】

Tom : あなたは今までにブランドもののカバンか財布を買ったことありますか?

Hiroko : いいえ、一度もないよ。

Tom : 私もありません。(  )

Hiroko : そのとおり。私は高価ではないカバンもちょうど同じくらいよいと思います。そして旅行できるようにむしろお金を蓄えたいと思います。

二回目のTomの発言にある I don’t either. の either は否定文で使われる「私もまた・・・」という意味です。肯定文では too が使われますね。何が「私もない」のかというと、最初の文にある buy brand-name bags or wallets です。「ブランド物のカバンや財布」を「私も買わない」ということですね。

最後のHirokoの発言にある inexpensive bags are just as good ですが、これはその後ろに [as bland-name bags] が省略されていると考えるとよいでしょう。

そしてその続きの I’d rather save money so I can travel. にある would rather ~ は「むしろ~したい」の意味。その後ろの so は so that one can ~ の形で、「~できるように」という目的を表します。

今回はその so that one can ~ の that が省略されている形です。so that one can ~ の that が省略されるのはアメリカではよくあることだそうです。

話の流れから考えてトムもヒロコもブランドものに興味がなさそうですね。トムの [either] や、ヒロコの [you’re right] という発言から考えてもそれがわかります。となるとその発言に挟まれている (  ) にはいる文も、ブランドものに対して好意的ではない言葉が入ることが予想できますね。

では選択肢を確認しましょう。

1. Brand-name goods aren’t that expensive.
「ブランドものはそれほど高価ではない」

どこのセレブだよ! と突っ込みたくなる発言ですね。一般常識から考えてブランド物は高いです。またヒロコが「私は高価ではないカバンもちょうど同じくらいよいと思います」と発言しています。これは上に書きましたが、「ブランドものと比べて」が省略されていると考えられます。

ということはこの選択肢が (  ) にあることは、話の流れからおかしなことになりますね。この選択肢は間違いですね。

2. However, it’s important to have brand-name things.
「しかしながら、ブランドものを持つことは重要です」

ブランドものに対して好意的な意味ですので、これはダメですね。

3. I don’t think brand-name goods are worth the money.
「私はブランドものはお金をかける価値がないと思う」

この選択肢と訳を見て、この英文なら「私はブランド物はお金をかける価値があると思わない」になるのではないのですか? と思う人がいるかもしれません。ですが、あえて「価値がないと思う」としました。

英語を話す人の感覚として主節が肯定で従属節が否定というのは違和感があり、それなら否定を主節で先に言っておきたいそうです。ですので I think brand-name goods are not worth the money. とはあまり言わないということです。

4. I think brand-name things are very fashionable.
「私はブランドものはとてもファッショナブルだと思う」

これもブランドものに対して好意的ですので、ダメです。ということで正解は 3. です。

【正解】3

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