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【解説】2006年センター試験英語第6問「長文読解(物語文)」

2006年度センター試験英語解説 共通テスト・センター試験英語解説
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問1

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

He said that he and his sister began using rocks to make a small pool in a mountain stream. “We wanted to catch baby fish and collect them in the pool so that the three of us could watch them swim around for a while before we let them escape back into the river.”

A 次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。

問1 Why were the young man and his sister making a small pool?

  1. They wanted to take some fish home.
  2. They wanted to swim somewhere safely.
  3. They wanted to watch the fish swim.
  4. They wanted somewhere cool and comfortable to rest.

【解説】

問1 Why were the young man and his sister making a small pool?
「なぜ若い男と彼の妹は小さなプールを作ったのですか」

選択肢を確認していきましょう。

1. They wanted to take some fish home.
「彼らは魚を家に持ち帰りたかった」

本文にこうあります。

before we let them escape back into the river.
「それら(魚)を川に逃がしてやる前に」

家に持って帰る気持ちはありません。ということで、この選択肢は違います。

2. They wanted to swim somewhere safely.
「彼らはどこかで安全に泳ぎたかった」

泳ぐ描写はありません。この選択肢は違います。

3. They wanted to watch the fish swim.
「彼らは魚が泳ぐのを見たかった」

本文にこうあります。

We wanted to catch baby fish and collect them in the pool so that the three of us could watch them swim around for a while
「私たちは赤ちゃんの魚を捕まえてプールに集め、私たち3人がしばらくそれらが泳ぐのを見ることができるようにしたかったのです」

ということで、この選択肢が正解です。

4. They wanted somewhere cool and comfortable to rest.
「彼らは休憩するために、涼しくて快適な場所を望んでいた」

そういう話はありませんでした。この選択肢は違います。

この問題は、直接正解が本文に書かれてありました。消去法で絞る必要はありませんね。

【正解】3

問2

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

“Mom wrapped my hand in a towel and told us we had to find a doctor.”
But the bus back into town was not due for another four hours. The three decided they would have to walk down the road back to town. However, that too, would take more than an hour. “My mother kept telling me to be brave, but I could tell that she was really worried. We were all scared.”
Just then, a small blue truck came up the road in front of them.
“Mom started waving and yelling, and the truck stopped. She explained what had happened and asked the driver, an old man, if he would take us into town to see a doctor.”

A 次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。

問2 Where were the mother and her children going when they met Mr. Peal?

  1. To Sunnydale.
  2. To the nearest town.
  3. To a mountain stream.
  4. To the bus stop.

【解説】

問2 Where were the mother and her children going when they met Mr. Peal?
「ピールさんにあった時、母親と彼女の子供たちはどこに行っていましたか」

状況を確認すると、子供が手に怪我をしました。そして病院に行かなくてはいけないという状況です。

1. To Sunnydale.
「サニーデールへ」

このサニーデールという町は、この母親たちの住んでいる町です(あと大学もここにあります)。この日彼らはキャンプにここに来たのですが、その道順は本文にこうありました。

We had to take a train to Rosemont early in the morning, and then a bus from there into the mountains
「私たちは朝早くローズモントまで電車に乗り、そして次にそこから山へバスに乗らなくてはならなかった」

旅先で怪我をして、病院に行くのにこの順を逆にたどって、自分の町に戻る人はいませんよね。この選択肢は違います。

2. To the nearest town.
「一番近い町へ」

本文にこうあります。

The three decided they would have to walk down the road back to town.
「3人は町へ戻る道を歩かなくてはならないと決めた」

この町が指すのは、話の流れからローズモントでしょう。しかし選択肢にその具体名はありません。となればこの選択肢の「一番近い町」というのが正解になりそうです。

3. To a mountain stream.
「山の小川へ」

そこで怪我をしたのに、なぜ戻るのか。意味不明ですね。この選択肢は違います。

4. To the bus stop.
「バス停へ」

本文にこうあります。

But the bus back into town was not due for another four hours.
「町に戻るバスは、4時間は来る予定がありません」

母親はバスの本数が少ないことをすでに知っていたのですね。だからバス停ではなく、町に向かって歩いて行ったのです。この選択肢は違います。

【正解】2

問3

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

“Mom started waving and yelling, and the truck stopped. She explained what had happened and asked the driver, an old man, if he would take us into town to see a doctor.”
But the man told her that the doctor was out of town and that the only other doctor in the area was another thirty miles away on the other side of Rosemont. “He told us to hop in and that there was some ice for my hand in a bucket in the truck.”
The student continued his story, telling me that he could not remember much about the trip to the doctor. However, when he finally walked out of the doctor’s room with his fingers bandaged, Mr. Peal was sitting in the waiting room with his mother and sister.

A 次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。

問3 How did Mr. Peal help the three get to the doctor?

  1. He took them to the doctor’s in his own truck.
  2. He told them the doctor was out of town.
  3. He asked his neighbor to take them in the neighbor’s car.
  4. He drove them to the nearest but stop.

【解説】

問3 How did Mr. Peal help the three get to the doctor?
「ピールさんは3人が医者に行くのを、どのように手伝いましたか」

これに関して、本文にはこうあります。

The student continued his story, telling me that he could not remember much about the trip to the doctor.
「学生は話を続け、医者への旅についてあまり覚えていないと私に言った」

手が痛すぎて、意識がもうろうとしていたのでしょうか。彼が覚えていないというなら、仕方がありませんね。ということでこの問題は、状況から推測して答えないといけません。

1. He took them to the doctor’s in his own truck.
「彼は彼らを自分自身のトラックで医者の所に連れて行った」

本文にこうあります。

However, when he finally walked out of the doctor’s room with his fingers bandaged, Mr. Peal was sitting in the waiting room with his mother and sister.
「しかし、最終的に指を包帯で巻いて医者の部屋を出たとき、ピールさんは母親と妹と一緒に待合室に座っていた」

ピールさんもそこにいたということは、彼が医者の所に連れてきてくれたと推測できます。おそらくこれが正解でしょうけれど、他の選択肢も確認しましょう。

2. He told them the doctor was out of town.
「彼は彼らに医者は町の外にいると言った」

本文にこうあります。

But the man told her that the doctor was out of town and that the only other doctor in the area was another thirty miles away on the other side of Rosemont.
「しかし、その男は彼女に、医者は町の外にいて、その地域で唯一の他の医者はローズモントのさらに30マイル離れた反対側にいると言いました」

確かに「医者は町の外にいる」と言っています。ですが、これは彼らを助けたことになりませんよね。彼らを助けた方法としては不適当なので、この選択肢は違います。

3. He asked his neighbor to take them in the neighbor’s car.
「彼は隣人に、彼らを隣人の車に乗せるように頼んだ」

もしそうなら、ピールさんは待合室にいませんね。この選択肢は違います。

4. He drove them to the nearest bus stop.
「彼は一番近いバス停まで彼らを運転した」

もしそうならピールさんは待合室にいませんし、そもそもバスが来ないから歩いていたんですよね。この選択肢は違います。

この問題は正解の描写が直接書かれてありません。読解力が問われる問題になっていましたね。とはいえ、常識的に考えれば問題はなかったと思います。

【正解】1

問4

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

“He said he would drive us back to Rosemont so we could catch the last train home. On the way back he told us that he had no grandchildren, but that his next-door neighbors has a daughter named Sarah around my age, so he knew how Mom must have felt. You must be Sarah, I guess. When you see Mr. Peal again, tell him that I’m majoring in music─guitar! My hand is perfectly fine.”
“I’ll do that,” I answered.

A 次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。

問4 After the young man found out Sarah was Mr. Peal’s neighbor, why did he decide to tell the story?

  1. He wanted to share an important experience in his life.
  2. He wanted to persuade Sarah to change her opinion.
  3. He wanted to tell his friends about a good place for fishing.
  4. He wanted to thank Mr. Peal for teaching him guitar.

【解説】

問4 After the young man found out Sarah was Mr. Peal’s neighbor, why did he decide to tell the story?
「若い男がサラがピール氏の隣人であることを知った後、なぜ彼はその話をすることに決めたのですか」

本文にこうあります。

You must be Sarah, I guess.
「あなたはサラに違いないと思います」

ピールさんの話に出てきた、同年齢くらいの「サラ」という女の子という話と、「ローズモント」という町名から、彼は彼女が「サラ」だと断定しました。

これ、たまたま合っていたからよかったものの、違っていたらちょっと恥ずかしいですね。マンガならここから恋愛に発展するのでしょうけれど、さすがセンター試験。そうはなりませんでした。

話がずれてしまいましたが、普通に考えると、この設問に対する答えはこの文にあると思います。

When you see Mr. Peal again, tell him that I’m majoring in music─guitar! My hand is perfectly fine.
「ピールさんにまた会ったら、私は音楽でギターをを専攻していると言ってください! 私の手は完全に元気です」

つまり、ピールさんにお礼が言いたい、ということではないかと思われます。では選択肢を確認しましょう。

1. He wanted to share an important experience in his life.
「彼は自分の人生で重要な経験を共有したかった」

この選択肢はふんわりしていますね。なんか違うような気もしますが、絶対に違うというまでもないという感じです。保留にしておきましょう。

2. He wanted to persuade Sarah to change her opinion.
「彼はサラに彼女の意見を変えるように説得したかった」

最初サラはピールさんのことをこう思っていました。

I never had any reason to believe he was anything more than an unpleasant old man.
「彼が不快な老人以上のなにものかだと、信じる理由はありませんでした」

それに対してこの若者は「ピールさんは本当はいい人なんだ」と説得しているというのが、この選択肢の意味です。しかし、サラがピールさんにたいして、いい印象を持っていなかったことを、この若者は知っているはずはありません。

この選択肢は違います。

3. He wanted to tell his friends about a good place for fishing.
「彼は友達に釣りに適した場所について話したかった」

赤ちゃんの魚を集めることができるくらいですから、確かに魚はたくさんいそうですね。でもそれについての話はありませんでした。

そしてこの選択肢では his friends とあります。彼が話しているのはサラです。まず1人ですから複数形なのが変です。とはいえもともとは、サラが彼女の友達と話しているところに、この若者が割り込んできたので、サラの友達も含めて話していると考えると、複数形なのはありかもしれません。

しかし、そのサラとは初対面ですから、友達というのは違います。内容的にもこの friends の点でもこの選択肢は違います。

4. He wanted to thank Mr. Peal for teaching him guitar.
「彼は彼にギターを教えてくれたピールさんに感謝したかった」

選択肢の He wanted to thank Mr. Peal の部分だけを見ると、この選択肢が正解のように感じます。ですが、ピールさんはギターを教えていません。病院に連れて行っただけです。

for teaching him guitar の部分が不適当なので、この選択肢は違います。

消去法で考えると正解は 1. になります。

まぁ、食堂で隣の人が思い出の「ローズモント」という地名を出したので、思わずそれに食いついたと考えると、ピールさんへの感謝は後付けで、ただ単にその思い出話がしたかっただけとも言えますね。少し味気ないですけれど。

【正解】1

問5

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

Our university is large, and I never again met the student who had told me this story. But I did see Mr. Peal again. I see him with new eyes now, and I am glad I have a neighbor like him.

A 次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の1~4のうちから一つ選べ。

問5 What did Sarah learn from the young man in the cafeteria?

  1. She realized that her childhood impression was mistaken.
  2. She learned that she could make new friends easily.
  3. She found out one of her classmates was a neighbor.
  4. She discovered a new stream in the mountains.

【解説】

問5 What did Sarah learn from the young man in the cafeteria?
「サラは食堂で若い男から何を学びましたか」

1. She realized that her childhood impression was mistaken.
「.彼女は子供の頃の印象が間違っていることに気づきました」

最初サラは、ピールさんに対してこう思っていました。

I always thought of my neighbor, Mr. Peal, as a strange and somewhat frightening old man.
「私はいつも隣人のピールさんを、奇妙でやや恐ろしい老人だと思っていました」

本文にこうあります。

I see him with new eyes now, and I am glad I have a neighbor like him.
「私は今彼を新しい目で見ています、そして私は彼のような隣人がいることをうれしく思います」

そう考えると、この選択肢が正解です。

2. She learned that she could make new friends easily.
「彼女は新しい友達を簡単に作ることができることを学びました」

本文にはこうあります。

Our university is large, and I never again met the student who had told me this story.
「私たちの大学は大きく、そしてこの話をした学生には2度と会わなかった」

ということで、友達にはならなかったのですね。この選択肢は違います。

3. She found out one of her classmates was a neighbor.
「彼女はクラスメートの1人が隣人であることを知りました」

まずこの話をした若者はクラスメイトではありません。食堂でたまたま隣り合わせになった人です。

さらに隣人でもありません。彼は大学があるサニーデールの人ですし、サラはローズモント出身です。

ということで、この選択肢は違います。

4. She discovered a new stream in the mountains.
「彼女は山で新しい小川を発見しました」

この若者の話の中に小川は出てきます。ですがそれを聞いて「小川があるんだ!」という感想にはならないでしょう。この選択肢は違います。

【正解】1

B

問題次の文章を読み、下の問いに答えよ。

While I was growing up in our small town, Rosemont, I always thought of my neighbor, Mr. Peal, as a strange and somewhat frightening old man. He was always yelling at me and my playmates to stay away from his yard and his old truck. My parents never said much about Mr. Peal and only told me to leave him alone, so I never had any reason to believe he was anything more than an unpleasant old man.

But sometimes, at times and places we least expect, we learn something new about people that changes how we look at them. Such a thing happened to me last year at my university, a hundred miles from home.

One day I was in the cafeteria talking with a classmate about my hometown. Suddenly a student who was sitting next to us interrupted and said, “Did you say you come from Rosemont? Do you know an old man named Peal there? He drove an old blue truck.”

“ Why, yes,” I answered. “ He’s my neighbor. Do you know him?”

“I do! What a coincidence!” said the student and he began to tell me a story. He told me that he lived in Sunnydale, where the university is, and that one day seven years ago he, his mother, and his little sister decided to spend a day in the mountains near my hometown. “We had to take a train to Rosemont early in the morning, and then a bus from there into the mountains,” he said.

He said that he and his sister began using rocks to make a small pool in a mountain stream. “We wanted to catch baby fish and collect them in the pool so that the three of us could watch them swim around for a while before we let them escape back into the river.”

He was arranging one of the rocks in the wall when suddenly his sister accidentally dropped a large rock right on top of his left hand. It cut his fingers to the bone and made a terrible wound. “It hurt so much, and it looked awful,” he said. “Mom wrapped my hand in a towel and told us we had to find a doctor.”

But the bus back into town was not due for another four hours. The three decided they would have to walk down the road back to town. However, that too, would take more than an hour. “My mother kept telling me to be brave, but I could tell that she was really worried. We were all scared.”

Just then, a small blue truck came up the road in front of them.

“Mom started waving and yelling, and the truck stopped. She explained what had happened and asked the driver, an old man, if he would take us into town to see a doctor.”

But the man told her that the doctor was out of town and that the only other doctor in the area was another thirty miles away on the other side of Rosemont. “He told us to hop in and that there was some ice for my hand in a bucket in the truck.”

The student continued his story, telling me that he could not remember much about the trip to the doctor. However, when he finally walked out of the doctor’s room with his fingers bandaged, Mr. Peal was sitting in the waiting room with his mother and sister.

“He said he would drive us back to Rosemont so we could catch the last train home. On the way back he told us that he had no grandchildren, but that his next-door neighbors has a daughter named Sarah around my age, so he knew how Mom must have felt. You must be Sarah, I guess. When you see Mr. Peal again, tell him that I’m majoring in music─guitar! My hand is perfectly fine.”

“I’ll do that,” I answered.

Our university is large, and I never again met the student who had told me this story. But I did see Mr. Peal again. I see him with new eyes now, and I am glad I have a neighbor like him.

B 本文の内容と合っているものを、次の1~8のうちから三つ選べ。ただし、解答の順序は問わない。

  1. Sarah’s parents did not want their daughter to bother their neighbor.
  2. When Sarah was in her classroom, a student introduced himself.
  3. The mother was worried that she and her children would miss the bus.
  4. While they were walking, a truck approached the young man’s family from behind.
  5. Mr. Peal offered to stop in Rosemont for ice before going on to the next town.
  6. Mr. Peal was kind to the young man because he had a daughter around his age.
  7. Sarah and the young man never became friends although they both knew Mr. Peal.
  8. Mr. Peal helped make it possible for the young man to play the guitar.

【解説】

1. Sarah’s parents did not want their daughter to bother their neighbor.
「サラの両親は、娘が隣人に迷惑をかけてほしくなかった」

本文にこうあります。

My parents never said much about Mr. Peal and only told me to leave him alone
「私の両親はピールさんについてあまり話さず、彼をそっとしておくように言っただけだった」

これは近所の気難しいおじいさんに対して、「あの人に近寄っちゃだめよ」みたいな感じなのでしょうか。そう考えると「迷惑をかけてほしくなかった」とはまた微妙に違う気もしますが、かといって全然違うとも言い難い感じです。

この選択肢は保留にしておきましょう。

2. When Sarah was in her classroom, a student introduced himself.
「サラが教室にいたとき、生徒は自己紹介をしました」

本文にこうあります。

One day I was in the cafeteria talking with a classmate about my hometown. Suddenly a student who was sitting next to us interrupted
「ある日、私は食堂でクラスメートと私の故郷について話していました。突然、私たちの隣に座っていた学生が割り込んできました」

まず「教室」ではなく「食堂」です。そして自己紹介はしていません。そういえば、この学生の名前は最後まで分かりませんね。この選択肢は違います。

3. The mother was worried that she and her children would miss the bus.
「母親は、自分と子供たちがバスに乗り遅れるのではないかと心配していました」

本文にはこうあります。

But the bus back into town was not due for another four hours.
「しかし、町に戻るバスは、4時間は来る予定がありません」

乗り遅れるも何も、バスは来ないのです。そして心配しているのはバスではなく、子供の怪我でしたね。この選択肢は違います。

4. While they were walking, a truck approached the young man’s family from behind.
「彼らが歩いている間、トラックが若い男の家族に後ろから近づきました」

本文にはこうあります。

Just then, a small blue truck came up the road in front of them.
「ちょうどその時、小さな青いトラックが彼らの前の道をやって来ました」

これは少し迷うところですね。選択肢の behind がどうも怪しいです。だいたい後ろから近づいてくるという表現はホラーです。

本文の the road in front of them から考えると、「彼らの前」ですから進行方向に車が来るのが見えたと考えるのが自然でしょう。

実践的には選択肢の behind と本文の in front of で、この選択肢の怪しさに気づいて、黒に近いグレー的な感じで保留にしておくのが良いのではないでしょうか。

5. Mr. Peal offered to stop in Rosemont for ice before going on to the next town.
「ピールさんは次の町に行く前に、氷のためにローズモントに立ち寄ることを申し出た」

氷に関して、本文にこうあります。

He told us to hop in and that there was some ice for my hand in a bucket in the truck.
「彼は私たちに乗るよう言った。そしてトラックのバケツに私の手のための氷があると言った」

氷はトラックにあるので、わざわざローズモントに行かなくても良いです。この選択肢は違います。

6. Mr. Peal was kind to the young man because he had a daughter around his age.
「ピールさんは、同年代の娘がいたので、その若い男に親切でした」

本文にこうあります。

On the way back he told us that he had no grandchildren, but that his next-door neighbors has a daughter named Sarah around my age, so he knew how Mom must have felt.
「帰り道、彼には孫はいないが、隣人にサラと名づけられた私と同じくらいの歳の娘がいて、それで母親がどう感じるかがわかった、と彼は私たちに言った」

ピールさんに娘がいるかどうかはこれだけでは分かりません。しかし自分には孫がいないということに対して、若い男と同じくらいの歳であるサラの名前を出しています。

少なくとも娘がいたとしても、怪我をした男の子と同年代にはならないでしょう。

この選択肢は違います。

7. Sarah and the young man never became friends although they both knew Mr. Peal.
「サラとその若い男は、2人ともピールさんを知っていたが、決して友達にはなりませんでした」

本文にこうあります。

Our university is large, and I never again met the student who had told me this story.
「私たちの大学は大きく、この話をしてくれた学生に二度と会いませんでした」

ということは友達にはならなかったということです。この選択肢は正解です。

普通は選択肢に never といった極端な単語がある場合は、間違いであることが多いです。ですが、それを逆手に取った感じでしょうか。ある意味少し意地悪な問題ともいえます。

8. Mr. Peal helped make it possible for the young man to play the guitar.
「ピールさんは、その若い男がギターを弾けるようになる助けとなった」

問4では「ピールさんがギターを教えてくれたことに感謝したい」という選択肢が間違いでした。それに引っ張られると、ピールさんはギターを教えていないので、この選択肢は違うのではないかと思ってしまいます。

ですが、その若い男は指をけがして、そのままだとギターを弾けなくなったかもしれない。それを病院に氷で応急処置をして、病院まで連れて行ってくれたおかげで、指が治って現在ギターを大学で学んでいる。

つまりピールさんのおかげで、ギターを弾くことができるということです。そう考えると、この選択肢は正解ですね。

選択肢でみると、2. 3. 5. 6. は消去法で消すことができます。7. 8. は内容がしっかり理解できていれば、正解に選ぶことができそうです。

1. と4. のどちらか一つを消さなくてはいけませんが、どちらを間違いとするかと考えると、やはり 4. でしょう。behind なんて表現は本文にないですから。

それに対して 1. は、本文の「近寄っちゃだめよ」というのは「迷惑かけちゃだめよ」と、取れないこともありません。ということで正解は 1. 7. 8. となります。

【正解】1-7-8

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