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【解説】2006年センター試験英語第1問B「強調」

2006年度センター試験英語解説 共通テスト・センター試験英語解説
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問1

問題次の会話の下線部について、下の問いに示された1~4のうちから、最も強調して発音されるものを一つ選べ。

≪状況≫ 図書館から出てきた Janis と Tom は、雨が降っていることに気付く。

Janis: Oh no, it’s raining. I can’t believe it! This is a brand new sweater. (1)It’s going to be ruined!

Tom: No, it won’t be. Don’t worry, Janis. I have an umbrella. We can walk to that store over there.

問1
1. It’s / 2. going / 3. be / 4. ruined

【解説】

強調の問題では、「内容語は強く読む」、「機能語は弱く読む」というのが基本です。

内容語 → 強く読む
名詞・一般動詞・形容詞・副詞・疑問詞・指示代名詞
機能語 → 弱く読む
助動詞・冠詞・接続詞・前置詞・関係詞・人称代名詞

今回の問題では 4. ruined が一般動詞で、唯一の内容語になります。2. going は be going to で一つの助動詞と考えると、機能語の一部となります。

従って正解は 4. ruined です。

下線部の意味は「ダメになっちゃうよ」という感じですね。

【正解】4

問2

問題次の会話の下線部について、下の問いに示された1~4のうちから、最も強調して発音されるものを一つ選べ。

≪状況≫ 図書館から出てきた Janis と Tom は、雨が降っていることに気付く。

Tom: No, it won’t be. Don’t worry, Janis. I have an umbrella. We can walk to that store over there.

Janis: (2)Walk to what store? Oh, you mean the one on the corner?

Tom: Yeah, it has cheap umbrellas.

問2
1. Walk / 2. to / 3. what / 4. store

【解説】

強調の問題では、「内容語は強く読む」、「機能語は弱く読む」というのが基本です。

内容語 → 強く読む
名詞・一般動詞・形容詞・副詞・疑問詞・指示代名詞
機能語 → 弱く読む
助動詞・冠詞・接続詞・前置詞・関係詞・人称代名詞

今回の問題では 2. to が前置詞で「機能語」になるので、まずこの選択肢が消えます。

次に下線部の文と、その直前の文とを比べてみましょう。

We can walk to that store over there.
Walk to what store

直前の文では that なのが、下線部の文では what になっていますね。

強調の問題では、新情報に強勢が置かれます。直前の文と比べて、違うことを言っているものを選ぶのも、方法の一つです。ということで正解は 3. です。

【正解】3

問3

問題次の会話の下線部について、下の問いに示された1~4のうちから、最も強調して発音されるものを一つ選べ。

≪状況≫ 図書館から出てきた Janis と Tom は、雨が降っていることに気付く。

Janis: Oh, thanks, Tom. I’m the only one without an umbrella. Everybody else checked the weather report. (3)Why didn’t I check it?

問3
1. didn’t / 2. I / 3. check / 4. it

【解説】

内容語か機能語で考えると、3. check が一般動詞で内容語になります。

しかし、直前の文との比較で考えてみましょう。

Everybody else checked the weather report.
他のみんなは天気予報をチェックしました。
Why didn’t I check it?
なぜチェックしなかったのだろう

check は両方にあります。it は the weather のことです。didn’t と I は直前の文にありません。

機能語でかつ同じことを言っている「4. it」は消すことができそうですね。

後は話の流れから考えましょう。

「他のみんなは天気予報をチェックした。何で私はそれをチェックしなかったんだろう」

Janis の気持ちになって考えれば、わかりますね。大げさにすれば、「みんなはやっているのに、俺はやっていない。俺はなんてバカなんだ!」みたいな感じです。ということで、2. の「I」が強調されることになります。

【正解】2

問4

問題次の会話の下線部について、下の問いに示された1~4のうちから、最も強調して発音されるものを一つ選べ。

≪状況≫ 図書館から出てきた Janis と Tom は、雨が降っていることに気付く。

Tom: I never bother.

Janis: But you have your umbrella.

Tom: Yeah, do you know why? It folds up and fits in my schoolbag.

Janis: That’s a super idea! I’ll (4)get an umbrella like yours.

問4
1. get / 2. umbrella / 3. like / 4. yours

【解説】

この問題は、話の流れから確認しましょう。

I never bother.
「僕は気にしたことはないよ」

これはその前に、Tom が「みんな天気予報をチェックしていた」と言ったことに対する言葉です。「天気予報を、気にしたことがない」ということですね。

But you have your umbrella.
「でも、君、傘を持っているよね」
Yeah, do you know why? It folds up and fits in my schoolbag.
「うん、なぜかわかる? 折りたたんで学校カバンに収まるんだよ」
That’s a super idea! I’ll (4)get an umbrella like yours.
「それは素晴らしいアイデアだ! 僕も君のような傘を手に入れるよ」

話の流れから、普通の傘を手に入れるのではなく、「あなた(Tom)のもののような傘」を手に入れたいと言っているのがわかります。

ということで、正解は 4. yours です。

【正解】4

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