国語の勉強法がわかりません。
国語の勉強方法がわかりません。と多くの人から言われます。確かに使われる問題文が毎回違いますので、「これ!」という勉強方法を示しづらいのは確かです。ですが、そんな国語についてもここを意識して進めるべきという指針は確かにあるのです。今回はそれを伝えさせていただきます。
国語の問題として大きく分類すると「漢字」「文法」「古文」「物語」「説明(論説)文」となります。これらを一緒にして国語が苦手だという人がいますが、まずどの部分が苦手なのか、逆にどの部分は大丈夫なのかを整理しておくことは大切です。
漢字の勉強方法
まずは「漢字」から見て行きましょう。漢字の勉強方法は数学の計算問題と似ています。練習あるのみです。とはいえ、数学の計算練習に時間を費やすのは必要ですが、漢字の練習にそれほど時間をかけるのは効率が良いとは思えません。
そこでテストを有効に活用してください。例えば中間テストや期末テストなどで漢字の試験範囲が出るかと思います。それは確実に覚えられるよう練習しましょう。8割くらいでいいか、などと思ってはいけません。ある程度のモチベーションを持って漢字を勉強する機会というのはそうそうありません。
もちろんテストが終わった後、間違った漢字は練習して覚えなおしておきます。同様に模擬テストや入試の過去問などに取り組んだとき、漢字の間違いは見直しやり直しの最優先です。逆に言えばそれ以外で漢字を勉強する必要はありません。漢字練習帳みたいなものを買ってまで練習する必要はないと思います。
文法の勉強方法
次は「文法」です。これはどこかのタイミングで一度しっかり勉強しておくほうが良いかもしれません。一番良いのは学校の授業の中で理解しておくことですが、どうしても受験勉強をするときには忘れているかと思います。また学校の授業では区切り区切りの勉強になっていますので、すべてをつながりを持って確認しなおすことは大切です。
一度しっかり確認しておけば、後は過去問などで間違えた問題を一つ一つ丁寧にやり直すだけで大丈夫です。
古文の勉強方法
次は「古文」です。古文は本文を読んでも意味がわからないとあきらめてしまう人が多いです。しかし、実際は問題の選択肢を確認していくうちに内容がつかめることが多くあります。つまり古典はあきらめずに問題に取り組むことが大切です。そしてそのことを実感として理解するためには、問題に数多くあたる必要があります。
また、勉強だと思って古文を読むことは苦痛になります。ですが今解いている古文、目の前に書かれてある古文は時代に淘汰されずに残ったいわばエリートなわけです。そう考えると古典を読むことは単なる勉強ではなく、昔の人の考え方や現代に通じる人間の本質などを学ぶことになるのです。そのように前向きに古文を読もうとすることが大切なのです。
物語の勉強方法
次は「物語」です。物語は登場人物、特に主人公の気持ちに寄り添うことが大切です。テストとか勉強とかそういう気持ちで本文を読み進めていては内容が頭に入ってこないでしょう。いったんそういうことは忘れて、読み進めるのがよいでしょう。そういう気持ちで読んだ上で解答が間違っていたなら、仕方がありません。解説を読んで、「ふぅーん、そう考えるのかぁ」という程度でよいです。
物語の読解のやり直しは優先度が低めです。やり直しをする必要がないとまでは言いませんが、一つ一つ丁寧に確認するまでは必要はありません。むしろ本文を楽しむというスタンスで問題にあたることのほうが大切だと思います。
説明(論説)文の勉強方法
最後に「説明(論説)文」です。説明文とは筆者に何か言いたいことがあって、それを伝える文章です。そのためあれこれ説明しているので「説明文」という名前です。そしてこの説明文ですが、何を言っているのかわからないということで毛嫌いしている人がとても多いです。
例えば、こういうことありまませんか。全然興味のない話を一生懸命にしてくれるので、愛想よく相槌をするけれど、内心は面白くないなぁ…と。そういう状況がこの説明文の読解で起こっている人が多いのです。
逆を言えば、関心がある分野の話題なら興味を持って読むことができるはずです。そこまで行かなくても、知っている話題ならとっつきやすくなります。そこでよく言われるのが「本を読みなさい」や「新聞を読みなさい」ということです。その中で幅広い知識や教養を身につけられれば、説明文を読んだとき「これ、聞いたことある話だ!」となりますね。本や新聞を読むよう勧めているのは、そうなることが目的です。
とはいえ、そのために読みたくもない本や新聞を読むのは苦痛だし、時間の無駄と感じてしまう人もいるでしょう。実はもっと効率の良い方法があります。それは問題集や模擬テスト、過去問などをするとき前向きに取り組むことです。
先ほど説明文を読むとき「面白くないなぁ」と思いながら読んでしまっていると言いましたが、そうではなく、どうせ問題を解くために読まなくてはならないのであれば、その文章から何か「知識」や「教養」を得ようと前向きに読むのです。これの何が良いかといえば、問題に出題される説明文というのはある意味選抜されているのです。世の中にあふれる文章の中で価値のあるものを見つけるのは難しいです。それをある程度絞ってくれているのですから、ありがたい話です。
また問題に出題される説明文の内容には大きな傾向があります。例えば「言葉」「コミュニケーション」「文化」「環境」など、そういったものがテーマになりやすいです。つまり問題文を読めば読むほど、どんどんその方面の「知識」や「教養」が深まっていき、内容の理解も深まっていくのです。
これも先ほどの物語文と同様、解答が正解かどうかはそこまで気にする必要はありません。間違えても解説を読んで、「なるほどね」という程度で大丈夫です。それよりも本文から「知識」と「教養」を得ることの方が大切です。
まとめ
まとめますと国語の勉強方法は、問題を多くこなすことがポイントです。ただ数をこなすだけではなく、前向きに取り組むことが大切です。当然成果が目に見えてあらわれるまでには、時間がかかります。ですが、これが遠回りのようで一番の近道ではないかと思います。
コメントをどうぞ