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2023年度共通テスト英語の問題分析&解き方の手順

難しい問題を教えてもらい、理解できた女子高校生 共通テスト・センター試験英語解説
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全体概要

全体を通して、少し難しくなった印象です。平均点は58.80点→61.80点→53.81点という推移です。去年平均点は上がったのですが、今年は一昨年よりも下がりました。反対のことを否定でいうことによって、同じ内容をあらわしたり、複数の部分から総合的に判断しなくてはならないなど、思考力が問われる問題が増えました。

スピード

時間をかけて丁寧に見ていけば、どの問題も正解を導き出せそうではありますが、その時間が足りない印象です。一定の速さで右から左へ読み進められるように、あらかじめ練習しておくとよいでしょう。少々わからない語があっても、雰囲気読みで読み進めて大丈夫です。

長文をたくさん読んで、読むスピードを上げる練習が有効です。

ただ読み方が雑になってしまうと、「そんなことどこで言っていたっけ?」となります。すると、本文を探し回ることになり、余計に時間がかかります。ブログやウェブサイト、学校関連など身の回りの話題が多いので、当事者の気持ちで考えるといいかもしれません。

教養

また問6は論説文です。これはその知識があるとないとでは、内容の理解度に大きく差がでます。今回はクマムシの話がありました。

この記事は2019年のものですが、今回の第6問Bの内容と被っています。この話を知っているか知らないかで大違いです。(「宇宙で10日間晒されたクマムシ」についての記述が、共通テストと記事ではやや異なっていますが…)

もちろん、どの分野の話が話題になるかは分かりません。しかしその意味でも、幅広い知識や教養を持っておくと有利です。

普段からアンテナを広げておき、興味があることは調べて、知識や教養を深めておくことが大事です。

イギリス英語

去年もそうでしたが、今年もイギリスが舞台の問題が複数ありました。イギリス英語とアメリカ英語では、単語の綴りが違うものがあります。

今年の単語では「colourful(colorful)」「personalised(personalized)」「realise (realize)」「practise(practice)」「honour(honor)」「analysing(analyzing)」が出てきました。去年は「learnt (learned)」 が出てきました。

どれも字面や前後関係から想像がつくかと思いますが、慌てないようにしたいです。

イギリス英語が出てもあわてなくて大丈夫。前後関係から判断しよう。

解答手順

また問題量が多く、1問1問にそれほど時間をかけられません。行き当たりばったりで問題にあたると、設問の該当部分を探すのに、本文を行ったり来たりしがちです。なので時間短縮のため、その問題がどのタイミングですべきなのかを、見極める必要があります。

本文を読み始めるより先に設問に目を通し、それぞれの問題の解答手順をあらかじめ想定しておきましょう。

題形式ごとの解答手順は、具体的には次のようしてみるとよいでしょう。

英問英答形式

設問にあるキーワードを頭に入れておき、それが本文に出てきたら、その周辺に設問の該当部分があると考え、問題にあたるのが基本です。

本文全体に設問の該当部分が散らばっている問題もあります。その場合は該当部分に出くわすごとに、設問にあたり、選択肢などにメモをします。

「事実」か「意見」かを問う問題は、選択肢の内容だけで絞ることができるものもあります。

順序を答える問題

出来事が起こった順序に並び替える問題があります。ダミーの選択肢がない場合は、先に選択肢にも目を通しておくと、内容の理解に役立ちます。ダミーの選択肢がある場合は、それが誤った先入観になりかねないので、選択肢には目を通さない方がよいです。

全部を読んでからやろうとすると、最初の方の内容を忘れてしまいます。なので段落や、キリの良い場面で区切って選択肢に取り組み、その時点で出てきた内容の選択肢に番号をつけるとよいでしょう。

筆者の考えや、タイトルを答える問題

本文をすべて読み終わってから、最後に取り組みます。

内容一致問題

最後にするのが基本ですが、本文のキリの良いところ(場面や時間の切り替わり)でいったん問題に目を通し、その時点でわかる選択肢に◯×をつけておくのも一つの方法かと思います。

問1

A 公演の案内

先に設問を読んで解答手順を考えます。問1は「after reading the handout」とあるので、解くのは後回しと考えます。問2は「both performances」とあるので、二つの公演を比較すればよいです。すると本文の見るべき場所もわかるでしょう。

問1については、ハサミと切り取り線がありますから、それを提出するのだろうと予想はできますよね。

B サマーキャンプの案内

設問を読んで、そこにあるキーワードを本文から探すことで、設問の該当部分が見つかります。問1は「instructors」、問2は「On the last day」、問3は「application」です。

本文に読まなくてもいい箇所がありますので、余計な時間を使わずにしたいです。

問2

A 新シューズの広告

問2は本文のリード文にヒントがあります。リード文は読み飛ばしがちなので、注意したいです。問4は選択肢の内容が、本文の「Advantages」の項目名と一致しています。そこに気づけるかがポイントです。

問3と問5はともに「Customers’ Comments」を読んで解く問題です。つまり「問3」と「問5」は続けて解くことになり、「問4」は後回しになります。

B 通学チャレンジ

問1、問2は本文の前半部分を読んでから解答します。設問を読んだ段階で、問3は「from the feedback」、問4は「one of the participants’ opinions」と設問にありますので、「Feedback from participants」を読んでから解答すればよいことがわかります。

問2は「事実」を選ぶ問題です。「事実」ですから、数字的なものが答えになりやすいです。それを意識すると解きやすいかもしれません。

問5は「著者の質問」に対する答えです。質問ですから、疑問文になるはずです。それが頭の片隅にあると、著者の質問を見逃すことはないかと思います。

問3

A キャンプでの注意点

問1は選択肢を見れば、何を求められているかはすぐにわかります。本文と照らし合わせながら、情報が判明したらそれを図にチェックしていきましょう。問2は本文の後半部分が該当しています。

問題の該当部分が明確に分かれていましたので、解きやすかったのではないでしょうか。

B 「adventure room」のやり方

問1は出来事の順序を答える問題です。全部読んでからしようとすると、最初の方にある内容を忘れてしまいがちです。段落ごとやキリの良いところで区切って選択肢にあたり、その時点でわかっている順序を選択肢の横にメモしておくと効率よく解くことができます。

問4 学習方法

問1は「オックスフォード」、問2は「リー」の記事を読んで解く問題です。設問を先に読んで、その手順をあらかじめ確認しておくとよいです。

問4は両者が共通して役に立つと言っている内容を答える問題です。少し盲点になりますが、「リー」が agree と言っていることに注目します。賛成しているのですから、二人の意見が共通していることがわかります。

問5 卓球からの教訓

設問を読んで、そこにあるキーワードを本文から探すことで、設問の該当部分が見つかります。

問1は「because」がキーワードなので第三段落、問2は「Patrick」なので第六段落、問4は「after the conversation with George」がキーワードなので第八段落に該当部分があります。

問3は出来事の順序を答える問題です。全部読んでからしようとすると、最初の方にある内容を忘れてしまいがちです。段落ごとやキリの良いところで区切って、選択肢に当たり、その時点でわかっている順序を選択肢の横にメモしておくと効率よく解くことができます。

問6 説明的文章

A コレクションについて

設問を読んで、そこにあるキーワードを本文から探すことで、設問の該当部分が見つかります。問1は「ヤードセール」がキーワードなので第一段落、問4は「future」がキーワードなので最終段落に該当部分があります。

問2は Your note の Fact の項目に空欄があります。Fact のリスト二つ目は「Guinness World Records」とあり、それは第三段落にあります。つまり問2の内容は、それよりも前の第二段落にあるとわかります。

問3は「コレクションの理由」です。コレクションの理由は第三段落から第四段落にかけて、数多く書かれています。読んでいて出てきたものは、Your note をチェックしておいたり、本文の方を消しておいたりするとやりやすいかと思います。

B クマムシの生態

問1は「基本情報」だから最初の方にあるだろうと予想されます。ですが、なんとその該当部分は第四・五段落にありました。これは少し焦らされるかもしれません。

問2は該当部分が散らばっています。取り合えず第二段落を読んで選択肢に目を通し、わかっている範囲で正誤を判定します。その後はその他の段落を読んで、該当部分が出てくるたびにそれに対処する、という感じで進めることになるでしょう。

問4は全体を踏まえて解答する問題なので、すべてを読み終わってから解答します。問5のキーワードは「space」で、それは第三段落に該当部分があります。

理想的な手順で解くとすれば、「問2」→「問5」→「問2の残り」→「問1」→「問4」の順番になります。ということで第6問Bは、解答手順がかなり難しいと思います。

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