「言う」系の動詞には say / tell / speak / talk があります。それぞれどのように使い分ければいいのでしょうか。今回は say / tell / speak / talk を使い分けるポイントと、二重目的語を取る動詞について解説します。
問 Father used to ( ) us bedtime stories.
1. say to / 2. speak to / 3. talk to / 4. tell
英文の意味は、「お父さんは、よく私たちにベッドで物語を話してくれたものだ」ですね。
( ) には「言う」という言葉が入るんですよね。という事は「全部正解」なわけないですよね。say / speak / talk / tell にはどういう違いがあるのですか。
speak と talk は話す行為自体を表しています。speak は必ずしも話し相手は必要ありませんが、talk は相手に向かって話をすることなので、絶対に相手は必要です。speak は「演説 / スピーチ」、talk は「お喋り」のイメージで考えるといいんじゃないかな。
tell は話の内容に重点が置かれ、「~を伝える」「~を教える」という意味です。人から聞いたり本などで知ったりした内容を言う感じですかね。say は実際に話された言葉自体に重点が置かれ、その言葉を直接話法で表すことが多いです。自分の考えを言葉に出すという感じ…
???
まぁ、そうなるでしょうね。では別方面から考えてみましょう。まずこの文の文型は第何文型かな。
Father が主語なので S です。動詞の V は use to ( ) で、us が目的語の O ですね。あっ、その後ろの bedtime stories も目的語なので、この英文は SVOO の第4文型ですね。
そのとおりです。そして動詞 V の後ろに「OO」と目的語が2つ重なるものを、二重目的語と言います。そしてこういうことが言えます。
すると答えは4.の tell ですね。
はい、正解です。そのほか二重目的語をとることができる動詞の例は、次のようなものがあります。
二重目的語をとることができる動詞
give A B / AにBをあげる
lend A B / AにBを貸す
send A B / AにBを送る
show A B / AにBを見せる
teach A B / AにBを教える
tell A B / AにBを話す
pay A B / AにBを支払う
pass A B / AにB渡す
コメントをどうぞ