問題
第2問は4:16から
第2問は問8から問11までの4問です。それぞれの問いについて、対話の場面が日本語で書かれています。対話とそれについての問いを聞き、その答えとして最も適切なものを、四つの選択肢のうちから一つずつ選びなさい。
問8 部屋の方づけをしています。
問9 店員が、客から注文を受けています。
問10 息子が、母親にシャツの取り扱い表示について尋ねています。
問11 映画館のシートマップを見ながら座席を決めています。
解説 問8
「the basket on the bottom shelf / 下の棚のバスケット」と言っています。この時点で「3」「4」に絞れます。その後女性が「The one beside the bottles? / ボトルの横のやつですか」とたずねて、「No, the other one. / いや、もう一つの方」と男性が応えています。ボトルの横には「4」がありますので、もう一つの方は「3」です。
ということで、正解は「3」です。
これって「bottom / ~の下」と「bottles / ボトル」を混同させようとしていますよね。先に絵を見ておき、「棚の上下」が問題になっている点と、「瓶」があることを確認しておくと、それぞれが聞き取りやすくなるかもしれません。
解説 問9
「ライスをつけるか」たずねられた男性の、最後の発言に注目です。
It comes with two side dishes, so that’s enough.
おかずが2品付いているので、それで十分です。
「two side dishes / おかずが2品」ついているので、「1」「2」のどちらかです。しかし「that’s enough / それで十分」と言っていますので、この男性にはライスが必要ありません。
ということで、正解は「2」です。
ライスを勧められて、「that’s enough / もう十分です」と断っているのは分かるかと思います。おかずが1品か2品かについては、「two」を聞き取るか、「dishes」が複数形なのを聞き取るかのどちらかで判断できます。まぁ勘に頼るなら、「十分」と言っていますのでおかずの多い方を選びますよね。
解説 問10
まず女性がこう言っています。
No, look at the square symbol. It’s crossed out.
いいえ、四角い記号を見てください。取り消し線があります。
四角い記号に取り消し線が引かれてあるのは「1」「4」です。
そしてアイロンについてたずねられた女性は、こう言っています。
Well, this symbol shows that you can.
ええ、この記号はアイロンをかけられることを示しています。
「1」はアイロンの記号にバツがつけられているので、アイロンがかけられないことを示しています。「4」のアイロンにはバツがつけられていません。ということで、正解は「4」です。
「cross out / 取り消し線」を知らなくても、その発言の最初が「No」ですから、「square symbol / 四角の記号」がバツだとわかります。アイロンに関しては女性の発言の最後が「can」なのか「can’t」なのかを聞き分ける必要があります。聞き取るチャンスは2回ありますので、1回目に聞き逃した人は集中したいですね。
解説 問11
最初に女性がこう言っています。
I’d rather not sit near the exit.
出口の近くには座りたくないですね
出口に近いのは「4」です。この選択肢は違います。
次に男性がこう言っています。
But not too near the screen, either.
でも、スクリーンに近すぎるのも嫌です
スクリーンに近いのは「1」です。この選択肢は違います。
次に女性がこう言っています。
Isn’t the sound better at the back?
後ろのほうが音がいいんじゃないですか
この発言を直訳すると「後ろは音がもっと良くないですか」です。言葉の意味を厳密にとれば、「後ろの音は悪いですか」とたずねているようです。しかしその心の内は「良くないですか(いいですよねぇ)」となっています。否定疑問文は同意を求めたり、反語のニュアンスになったりするのですね。
「後ろの席の方が音がいい」という女性に対して、男性がこう答えています。
Do you think so? Let’s sit there, then.
そう思う? じゃあ、そこに座りましょう。
後ろの席は「3」と「4」がありますが、「4」の席は出口が近いため、最初に女性によって拒否されています。ということで、正解は「3」です。
アイスを食べて「これ、甘くないですか?」は「甘いよね」って意味ですよね。否定疑問文のニュアンスは日本語の感覚とも合致します。そこを難しく考え込んでしまうと、迷路に迷い込んでしまうかも。
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