2024年度の大学入学共通テスト追試験英語第3問Aの解説をしています。疑問点が残らないよう、解き方の手順も踏まえて一問一問どこよりも丁寧に説明します。
問題
You are staying by yourself in Sydney, Australia, and thinking of eating out. You are searching for tips and finding a blog.

問1 Before the trip to Australia, the author of the blog ( ).
- had mixed feelings about solo dining and worried about finding a table just for himself
- had never experienced solo dining because he had always had someone to dine with
- was negative about solo dining because his requests for a table to dine alone had been rejected
- was positive about solo dining thanks to a good experience at his favorite restaurant in Paris
問2 Choices 1 to 6 show the state of each table. Which one best illustrates the situation when the author entered the restaurant?

解説 問1
Before the trip to Australia, the author of the blog ( ).
オーストラリアへの旅行前、ブログの著者は( )でした。
選択肢を確認しましょう。
1. had mixed feelings about solo dining and worried about finding a table just for himself
一人での食事には複雑な感情があり、自分だけのテーブルを見つけるのが心配だった
「一人での食事」について、本文にこうあります。
As someone who frequently travels abroad alone, one thing I enjoy is dinner in an elegant restaurant, but I sometimes I feel uncomfortable.
海外での一人旅が多い私にとって、おしゃれなレストランでのディナーは楽しみの一つなのですが、時々不快に思うこともあります。
また「テーブルを探すこと」について、本文にこうあります。
Finding a “table for one” to enjoy dinner can be a big task.
ディナーを楽しむための「1人用テーブル」を見つけるのは大変な作業です。
選択肢の「mixed feelings / 複雑な感情」が幅のある表現なので、これが明確に正解だとは言いづらいですが、概ね正しいと思われます。一応保留にしておきましょう。
2. had never experienced solo dining because he had always had someone to dine with
いつも誰かと一緒に食事をしていたので、一人での食事の経験がありませんでした
選択肢「1」で確認したとおり、著者は一人で外食したことがあり、それで不快な経験もあります。この選択肢は違います。
3. was negative about solo dining because his requests for a table to dine alone had been rejected
一人での食事のテーブル要求を拒否されたことがあったため、一人での食事には否定的でした
選択肢「1」で確認したとおり、一人での外食で不快な経験をしています。しかし「拒否された」という記述は本文にありません。この選択肢は違います。
4. was positive about solo dining thanks to a good experience at his favorite restaurant in Paris
パリのお気に入りのレストランで良い経験をしたおかげで、一人での食事に前向きになりました
「パリ」について、本文にこうあります。
On my next trip to Paris, I will try solo dining at one of the restaurants I have long wanted to go to.
次回のパリ旅行では、ずっと行きたかったレストランで一人ディナーをしてみようと思います。
「パリ旅行」は先の話です。オーストラリア旅行の前ではありません。この選択肢は違います。
選択肢「2」「3」「4」は違いますので、消去法により正解は「1」です。

選択肢「1」の「mixed feelings」と、選択肢「3」の「negative」で迷うところです。本文に「拒否された」と書かれていないことも判断材料ですが、本文の「uncomfortable / 不快」の前に「sometimes / 時々」とありますので、negative 一辺倒ではないとも考えられますね。
解説 問2
Choices 1 to 6 show the state of each table. Which one best illustrates the situation when the author entered the restaurant?
選択肢「1」~「6」は、各テーブルの状態を示します。著者がレストランに入ったときの状況を最もよく表しているのはどれですか。

まずそれぞれのテーブルに書かれてある数字が、何をあらわすかを確認しましょう。図のタイトル部分にこうあります。
NUMBER OF CUSTOMERS AT EACH TABLE NOW
現在の各テーブルの顧客数
それを踏まえて本文を確認すると、こうあります。
Before I went in, I could see diners eating alone on the terrace, while checking their phones.
携帯をチェックしながらテラスで一人で食事をしている人たちの姿が、私が入る前に見えました。
ポイントは「diners」と複数になっていることです。つまりテラスで一人で食事している人が、複数人いることがわかります。
図の「Terrace / テラス」の部分を確認しましょう。数字の「1」が複数個ある選択肢は「2」「4」「6」です。まずは選択肢をこの三つに絞ることができました。
さらに本文にこうあります。
When I entered, in the lounge there were only couples and groups of guests.
私が入ったとき、ラウンジにはカップルとグループの客しかいませんでした。
複数人の客しかいないのですから、「Lounge / ラウンジ」には「1」の数字がないはずです。しかし選択肢「2」と「6」には、ラウンジに「1」の数字があります。これら選択肢は違います。
ということで、正解は「4」です。

この店ではテラスが一人用で、ラウンジが団体用になっているんですね。ラーメン屋のカウンター席とテーブル席みたいなものでしょうか。スマホと SNS によって意識が変わったというのも面白いですね。
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