イニシエーション・ラブ

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「乾くるみ」という方が書いた「イニシエーション・ラブ」という小説があります。2004年に書かれたものらしいのですが、あるところから情報を仕入れて、いまさらですが読んでみました。

書いてある表面的な内容は甘く・切ない「恋愛小説」、しかし実際は……? というものです。もし、読んでいないのなら時間の無駄にはならない小説だと思われますので、おすすめします。私は読み終わった後、あれこれ考えすぎて、少し寝られなくなりました。

と、そんなことが言いたいのではなく、その話の中に出てきた会話の一部分を抜き出してみたいと思います。

…………お前にとって俺はイニシエーションだったんだって言われた。……イニシエーションって、言葉の意味、わかる?」
イニシエーション……通過儀礼ってこと?」
「そう。子供から大人になるための儀式。私たちの恋愛なんてそんなもんだよって、彼は別れ際に私にそう言ったの。はじめて恋愛を経験したときには誰でも、この愛は絶対だって思い込む。絶対って言葉を使っちゃう。でも人間には ── この世の中には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになってはじめて大人になるっていうのかな。それをわからせてくれる恋愛のことを、彼はイニシエーションって言葉で表現したの。…………

その「イニシエーション」ですか、アルファベットで書くと intiation となります。少し気になったんで辞書で調べてみますと、その意味は「開始 / 手引 / 秘伝伝授 / 入会」となっています。

あれ? 「通過儀礼」なんてないですよね。どういうことなんだろう?

ちなみにキリスト教に入信するときに「洗礼」というものを受けるそうです。つまり「普通の人 → 入信・洗礼 → キリスト教信者」という流れで、その「入信と洗礼」をまとめてintiation というそうです。

いわば、辞書で調べた意味の中の「秘伝伝授 / 入会」の部分がこれに相当すると思われます。

そういうことから「未成年 → 成人式 → 成人」というような通過儀礼のこともイニシエーションの訳語となったのかな? でも、辞書の意味とは少し離れていますよね。どうなんだろう? アメリカでもこういう通過儀礼のことをイニシエーションと呼ぶのかどうか? その辺の事情に詳しい方がいらっしゃれば、是非教えてくださればと思います。

ついでに initiation に関する類語として、日本語としてもよく耳にする単語。
・initiative イニシアチブ
・initial イニシャル
initiation の辞書の意味に出てきた「開始・手引き」などに関係している単語ですね。

まぁ結論としては、「イニシエーション・ラブ」がいろいろ想像が膨らむ深い小説で、おすすめということです。(でも設定が大学以降の話なので、それくらいの年齢になってから読むほうがよいかも……)

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